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2 システムの概要


図1: VPP5000 のシステム構成


VPP5000 のシステム構成を図1 に示す。VPP5000 は56台のPEとこれらを結合するクロスバネットワークからなる。各PEの理論最大性能は9.6G Flops、PE 当たり8GBの主記憶を備え、一部のPEでは16GBである。入出力機能をもつIOPE は5台で、4台は磁気ディスク、システムネットワークやバックアップ用磁気テープライブラリに接続され、残りの1台は会話型処理のために学内ネットワークに接続されている。システム全体を統括するIOPEの中の1台はprimary PEと呼ばれる。入出力機能をもたない演算処理専用のPEはsecondary PE(図1ではS-PE)と呼ばれる。磁気ディスクの容量は1TB、バックアップ用磁気テープライブラリの容量は最大5.8TBである。図1中の汎用計算サーバはFujitsu GP7000F model 900 である。ファイルサーバ上のファイル(容量1.8TB)は汎用計算サーバと共有している。 VPP5000で利用できるソフトウェアを表1に示す。デバッグやチューニングのための支援ツール(アナライザ、VPP Workbench、TotalView など)およびアプリケーションプログラムのプリ・ポストプロセッサは汎用計算サーバや画像処理システム上に用意されている。



表1: 利用できるソフトウェア


表2にVPP5000 のジョブ種別を示す。センターでは使用したCPU時間に対して従量制課金を行っているが、並列ジョブの課金については、システム全体に与える負荷の大きさを考慮して2〜8台のPE を使用するジョブには1 台分、9〜16台のPEを使用するジョブには1台分の1.5倍、また17台以上では1台分の3倍が課金される。リージョンサイズが15.5GB程度まで利用できる1PE用ジョブクラスも準備が整い次第公開する予定である。



表2: VPP5000 のジョブ種別



表3: VPP5000 と VPP500の性能測定のためのプログラムの概要



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