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2.センターに導入されたシステムの歴史
まず、長崎大学における全学共同利用の電子計算機システムの導入の歴史を振返ってみると、第1号機は、1969年の電子計算機室設置に伴う翌1970年の「FACOM 270-20」システム稼働から始まる。4500万円の買い取り予算により導入されたこのマシンは、コアメモリ16Kワード、内蔵磁気ドラム136Kワード、カードリーダ、ラインプリンタ、XYプロッタおよびマガジンファイル(MTのカセット型みたいなもの)というシステム構成で、主にFORTRANプログラムによる処理に利用されていた。この時期、長崎大学の計算機利用者の多くは、パンチカードで九州大学の大型計算機センターの出張利用を行っていた。今では、当時の予算の百分の一の予算で、1000倍以上の主記憶や外部記憶容量を持つ高性能のパーソナルコンピュータを個人で購入し、インターネットに接続しているので驚きである。
次に、長崎大学の全学共同利用施設に導入された電子計算機の年表の概略を示す。
- 1969年 12月 電子計算機室設置
- 1970年 4月 FACOM 270-20システム稼動開始(4500万円購入)
主記憶(コアメモリ)容量:16KW、外部記憶容量:131KW- 1978年 3月 九州大学大型計算機センターTSS端末装置設置(300bps)
- 1979年 5月 情報処理センター設置
- 1980年 1月 FACOM M−180UADシステム稼動開始(500万円/月)
OS:FACOM OSW/F4主記憶(MOS-IC)容量:2MB、
外部記憶容量:1.20GB
九州大学大型計算機センターと2400bpsで接続- 1982年 6月 大学間コンピュータネットワークに加入
DDXパケット交換回線 48Kbps- 1984年 11月 OS:FACOM OSW/F4 MSP運用開始
- 1985年 1月 FACOM M-360システム稼動開始
主記憶容量:16MB、外部記憶容量:5.35GB- 1988年 4月 総合情報処理センター設置
- 1989年 1月 M-760モデル30システム稼動開始
主記憶容量:128MB、外部記憶容量:30.24GB- 1991年 1月 学術情報ネットワークノード設置、JAINに参加、IP接続開始
- 1993年 1月 VP1200/10システム稼動開始
主記憶容量:128MB、外部記憶容量:35.28GB
UNIX WS群、パーソナルコンピュータ端末等- 1994年 6月 キャンパス情報ネットワークシステム稼動開始
- 1996年 10月 ATMネットワークシステム稼動開始
- 1997年 1月 AP-3000システム稼動開始
主記憶容量:11GB、外部記憶容量:138GB
さらば汎用OS- 2001年 1月 ???
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