ICTを活用した大学での教育環境として、LMSの普及が進んでおり、学生PCのBYOD化の潮流とも合わせて、教室内外においてどのような教育学習活動をICTで支援していくのかが問われるようになってきている。また、LMSなどの利用が増えれば、ネットワーク上に集約される学習記録データもそれに連れて増大する。それを活用して学習効果をあげようとするならば振り出しに戻って、ICTを活用した教育環境の設計の巧みさが重要な条件となってくるだろう。
そのような状況の中、教育環境分科会では昨年度に引き続き本年度のテーマを「学習者と教授者を支える教育環境」とし、学生と教員の双方にとって価値ある教育学習環境、またその中で展開されるであろう教育内容について取り扱っていく。
まず、夏のSS研教育環境フォーラム2018では、サブテーマを「アクティブラーニングの光と影」とする。現在標準的な授業オプションの一つとみなされるアクティブラーニングの評価方法を再び見直し、より実質的な導入に繋がるような議論を行いたい。秋の2018年度会合では、今後のICT活用についてどの分野でも避けて通れないAIの活用について取り上げる。本分科会では、教職員やSE、営業職に加え、学習の主体者でもある学生の参加を積極的に呼びかけて行く。