3.Campusmate/CourseNavigの特徴
Campusmate/CourseNavigは以下の特徴をもった授業支援システムである。
- 対面授業での活用を想定
予習〜対面授業〜復習という学習サイクルを管理し、大学での対面授業のスタイルを変えることなく、あくまで授業を支援するシステムとして緩やかに導入を進めることができる。また、「講義(科目)−授業−教材」が階層的に管理されているため、授業運営のイメージ通りに教材を管理することができ、授業後でも目的の教材を見つけやすく直感的な操作で利用可能である。
- 既存の教材を活用、流用可能
教員は、特別なツールを使用して教材を作成する必要は無く、これまで使用してきたPowerPointやWord等のドキュメントをそのまま教材としてアップロードすることが可能である。そのため、教材作成の負荷を増やすことなく授業運営に組み込むことが可能である。操作に慣れた教員は、オンラインテストやアンケート、レポート教材、学習教材を個別に作成することも可能である。これらの教材は将来流用して再利用することも可能となっている。
- ポータルシステム、事務システムとの連携
ポータルシステム「Campusmate/Potal」と連携し、全学ポータルの一部として組み込むことが可能である。この場合、CourseNavigから発信したメッセージ(教材が公開された、レポートが評価された等)をPotalのお知らせとして伝達したり、Potalが持つ時間割機能から講義のホームに移動するなどの連携が可能となる。もちろん、シングルサインオンが可能であり、ポータルシステムにログオンしたユーザはそのままCourseNavigの授業支援機能を利用することが可能である。
また、対面授業として運用するために必須となる履修情報を、履修登録システムと連携することで一括登録する機能を持つため、個別のデータを作成して登録する必要が無い。
- その他の特徴
この他、講義ごとの掲示板機能やFAQ機能、教員と学生の1対1の質問回答機能、TAによる運用補助機能、成績管理機能など、大学の授業運営に必要な機能が一通り実装されている。
4.Campusmate/CourseNavigの今後
Campusmate/CourseNavigには、開発の第一段階として基本的な機能の実装を行った。そのため、はじめて授業支援システムを導入されるお客様には非常に使いやすいシステムに仕上がったと考えている。しかしながら、既にe-Learning製品を使いこなし、さらなる高度な利用を目指すお客様にはとっては物足りない面があることも事実である。成績管理やテスト作成機能をはじめとして、さらに柔軟な運用が可能になるよう、お客様からの声に耳を傾けエンハンスを行っていく予定である。
[略歴]
安納順一
1991年,富士通株式会社入社。入社以来、文教分野のSEとして、主に大学のコンピュータシステム構築に携わる。