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懇親会:会長挨拶

SS研会長 : 永安 正彦(宇宙航空研究開発機構)

     永安でございます。
     懇親会を始めるにあたりまして、一言ご挨拶をさせていただきます。

     おかげさまで今年もSS研の主要な活動でございます合同分科会の初日を成功裏にスタートできたということを皆様と一緒にお喜びしたいと思います。

     昨年と同様に開催場所は神戸ということであります。阪神タイガースの地元でもございますが、今年は奇しくも18年ぶりのリーグ優勝、そして日本シリーズでは惜敗はいたしましたが、最後まで頑張ったということで、皆様の中には非常に気分良く参加されている方も居られるのではないでしょうか。

     さて、今年の合同分科会はHPCミーティングと個別に開催することとしました。HPCにつきましては10月3日に東京でHPCフォーラムとして成功裏に終えることができました。そして今年の合同分科会は、松澤先生からもお話がありましたが、日程も3日間とたっぷり取り、また各分科会会合開催の組み合わせも、非常に参加し易く、議論し易いように考えていただきました。これは、SS研活動の活性化を図るためにはどうしたら良いかということを、幹事の方、企画委員の方、事務局の方にずいぶんいろいろな知恵を出していただいて努力していただいたということで御座います。ここにそのご尽力に感謝申し上げたいと思います。

     ところで、話は変りますが、世の中相変わらず大変厳しい流れの中にいます。特に企業を中心に生き残りを賭けいろいろと頑張っておられます。富士通さんもものづくり推進本部を立上げて取り組まれておられるとのことです。つい最近のニュースでも富士通さんは原価を大幅に下げるようにするとありました。他の会社が海外に出ていくところ、国内に踏みとどまって進めていかれるとのことで、ユーザとしましても是非頑張っていただきたいと思います。また、この度の阪神タイガース優勝にもあやかりまして、強力なV字回復をしていただきたいと願っております。
     ホームページを見ますと富士通さんの中間決算の報告が今日あったのではないかと思います。多分そうではないかと思いまして、今日の参加者の皆様のお顔の様子を拝見しておりました(笑)。

     HPC関連でも今日のご報告で非常に有益なお話を伺いました。
     スパコンTOP500のリストでは今のところ、1位と7位が日本で、2位から6位まで全部アメリカです。そのアメリカが最近、これじゃいかんということで新たな計画をいろいろ立ち上げようとしているらしいのです。日本でも今日お話がありましたように、データレゼボワールの高度利用ですとか、e-Learningのアプリケーションのお話がありました。HPCフォーラムでもナノカーボンの話がありました。特に今年のHPCフォーラムはアプリケーション分野に重点をおいてテーマを設定いたしましたので、非常に多様な活動が展開されていると思います。このようなことで我が国がHPCシステムとアプリケーション分野で是非とも世界をリードしていけるような形になっていただきたいと思います。  さて、SS研の主要な目的というのは会員相互間の情報交換やディスカッション、そしてその発展に資するということになっております。これから始まります懇親会もその大きなひとつの機会だと思いますので、是非とも膝を交えまして大いに議論していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

     簡単ではございますが、これをもちましてご挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)


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