News Letter「スーパーSINETとその活用」(21/30)

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次に、KEKのLANがどう変わってきたかという話をしたいと思う。

KEKのLANは83年頃からEthernet(その頃はイエローケーブル)で構築してきてが、平成5年度に補正予算をもらいLANを再構築した。 この時はカテゴリー5の統合配線で情報コンセントを整備し、Workgroup毎にFDDIバックボーンを構築した。 WorkgroupはKEKの中に全部で14あるとし、その各Workgroup毎にFDDIのリングを作った。 各リングはそのWorkgroupが関係している全ての建物を経由する様にした。 各建物の各部屋の情報コンセントでは、EthernetとかFDDIとか、この頃はまだRS232Cの端末サーバというのを残していたが、こういう多彩なインタフェースで自分のWorkgroup-LANに入れるようにした。

平成7年度の補正予算では、Workgroup毎のFDDIリングをFDDIスイッチに変えた。 FDDIスイッチにして、リングだったものをセンターから各建物へ全部スター状に変えた。 この時ATMも導入した。 ただしATMをバックボーンとしては使わず、情報コンセントで端末をATMでつなげられる、すなわち、ATMを使って高速に通信したい人は情報コンセントでOC3でつなげられるようにし、また端末間のATMによる直接通信を可能とした。 情報コンセントで利用できるのが、Ethernet, FDDI, 端末サーバ, ATM、とますます多彩になった。

平成11年から12年度にかけて、再々構築した。 再々構築では、FDDIスイッチにしたバックボーンをGigabitEtherのスイッチに変えた。 センタースイッチとしてCatalyst6509を、エッジスイッチとしてCatalyst2948Gを導入した。 この時までは14個のセンタースイッチ(Workgroupが14個)があり、14個のスター状のネットワークが独立にあったのが、Catalystによる14個のVLANにしたので、各建物には1つのスイッチでよくなった。 センタースイッチは2台にし、各エッジスイッチは両方のセンタースイッチに接続させて冗長性を追求した。 また、情報コンセントはEthernetのみ利用可能という様にした。(詳細は後述)

平成12年度(昨年)の補正予算の執行は平成13年に延ばしてスーパーSINET対応の環境整備をする。 10GbEを導入する他、情報コンセントでGbE(1000BASE-T)を利用可能とする。(詳細は後述)
 

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