News Letter「スーパーSINETとその活用」(10/30)

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スーパーSINETの光回線の物理構成について説明する。 東京と名古屋と大阪の3ヶ所に全光のクロスコネクト(OXC)を置き、そこから各ノードにスター接続する。 このOXCは通信事業者の局所内に置く。 これは今までのSINETと比して随分と進歩しているところである。 今までのSINETの大きな問題点の1つとして、ノードの停電の影響が他にも影響を及ぼしたということがある(ノードが大学の中にあってその影響が外にも影響していたということ)。 スーパーSINETでは、OXCの部分が通信事業者の局所内に置かれ、個々のノードの停電や障害は他に影響しない構成になっている。

OXCから各ノードへは前述した10GbpsでスーパーSINETルータを接続する回線と、GigaEtherが必要分のn回線が用意される。

このアクセス線(ノードをOXCに結ぶ線)は、OXCをフルに活用できる様にWDMを用いず光ファイバを多芯で用いようと目指していた。 この目指した背景というのは、多芯の光ファイバを使うことによって終端間の光ファイバがそのまま見える、速度すなわちbitレートであるとか、フレームとかから独立した形に出来る、ということであった。 しかし、最初からはこれは実現出来なくて部分的にWDMが使われ、今のところWDM部分でどうしてもプロトコルに依存する形になってしまう。 段階的には終端間で光ファイバ、波長そのものとして見れる様に実現していこうとしている。

最終的には2つOXCをまたがった場合も終端間で光がそのまま見れる様にしていこうとしている。 これはWDM自身がもう少しするとプロトコルへの依存性から脱却出来る様になる、というのを利用しようとしているわけである。
 

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