NTTドコモのiモードサービスは1999年2月から開始された。就職課としてはこのシステムに早速注目し、6月にはKIPSの開発業者の協力を得てKIPSのデータベースをそのまま利用してiモード版システムとして拡張する開発概要案を作成し、7月には大学・法人への提案書としてまとめた。
携帯電話事業の中でもこのサービスは開始されたばかりであり、そのサービスの将来性やiモード機能のついた携帯電話の普及率、課金体系の問題、EZ−WEBなどの他業者システムとの競合関係、開発言語の規格の将来性、そして大学内部としても、予算も申請していない予定外の開発であることや、それまで予想もしていなかった携帯電話を利用しての情報提供サービス形態に対する不安、他大学に例がないことなど、関係者の理解を得るための若干の時間と手続を要したが、10月にはすべての学内手続きを完了した。12月には協力企業の提供により利用モニターを募集し、2ヶ月ほどの運用テストを行った。さらに改善を加えて4月より本格運用を開始して、今日に至っている。
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