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2.システム概要

 本研究所の大規模システムは、計算サーバとして大規模な科学技術計算(数値計算、シミュレーション、大容量データ処理)を行うことを目的とするVPP700E/128を中心として、以下に示すハードウェアにより構成されている。図1にシステムの概要図を示す。

    図1 

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2.1 計算サーバ

 サーバ計算機はベクトル並列型計算機VPP700E/128であり、CPUは118個のS-PEと10個のIOPE(P-PE、IMPE×9)で計128個PE(processor element)の構成である。各PE演算性能は2.4GFLOPSで2GBのメモリを有している。全体としての性能は2.4×128=307.2GFLOPS、メモリ容量は2×128=256GBであり、ディスクの容量は4.4TB(GEN5 XLE)である。

2.2 フロントエンド計算機

 フロントエンド計算機としてS−7/7000Umodel450を持ちCPUはUltraSPARC2(336MHz)×4、メモリ4GB、ディスク容量1.2TB(GEN5 XLE)を有し、一般利用者と管理者の端末からのアクセスを受け付けている。利用者のホームディレクトリ領域もここに確保しており、NFS(Network File System)マウントにより計算サーバからも同一パス名でアクセス可能である。

2.3 大容量アーカイブシステム

 このシステムは大容量テープライブラリ装置Powderhone/SD-3 Redwood(総容量200TB)とS-7/7000Umodel450(UltraSPARC2(250MHz)×4CPU、メモリ2GB、ディスク容量1.6TB(GEN5 XLE))から構成され、利用者によるユーザデータの長期保存、ユーザ領域のバックアップに使用している。

2.4 リアルタイム可視化装置

 計算サーバにより流体等のシミュレーション計算をしながら結果をリアルタイムで可視化するシステムで、SGI Onyx2 InfiniteReality(R10000(195MHz)×6CPU、メモリ10GB、ディスク容量100GB)を使用している。また、このサブシステムとして三次元可視化装置SGI Onyx2 InfiniteReality(R10000(195MHz)×2CPU、メモリ512MB、ディスク容量18GB)を設置し、プロジェクターによりスクリーン上で三次元動画のデモ等に使用している。

2.5 その他

 上記システム、装置はHIPPIスイッチおよびFDDIによるネットワークでお互いに接続され、高速データ転送を可能としている。


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