京都大学大型計算機センターは、全国の大学、高等専門学校などの研究者が学術研究に伴う科学技術計算や情報処理を行うための全国共同利用施設であり、その登録利用者数は3,500名を超える。年々増加する大規模科学技術計算需要に応えるために、本年2月末にスーパーコンピュータ(以下、スパコンと略す)のリプレースを行い、Fujitsu VP2600/10EおよびFujitsu VPP500/15の2台のスパコン(1995年1月導入)をFujitsu VPP800/63に置き換えて、サービスを行っている。
本稿では、まず、導入したVPP800のハード構成および特徴について述べ、次に、本センターでのサービスの概要および今後の課題について明らかにする。また、VPP800の基本性能に関する評価を実測データに基づいて報告する。