原研が保有する計算機システムについて述べる。
原研の各研究所に配置されている計算機の一覧を表2.1に示す。
各計算機におけるスペックを表2.2に示す。
ここでは主にコード作成、コード実行及び高速化作業が行われる東海研究所のVPP500/42、およびVPP500増設部の運用について述べる。シングルジョブ、並列ジョブ共にNQSによるバッチ処理方式で運用している。プログラムの作成、修正、ジョブの投入等はVPP500、VPP500増設部のフロントエンドマシンであるGSPによって行っている。コードの実行はすべてバックエンドマシンであるVPP500、またはVPP500増設部で行う。
バッチジョブは、使用する計算資源(CPU、メモリ、PE数)によってキュークラスが設定されている。ユーザはこれらの要素でジョブを投入するクラスを決定する。
また、一人の利用者が計算機を占有しないよう、各キュークラスには"重み"が設定されている。利用者は重みの合計がある一定の値までならば、自由にキュークラス選んでジョブを投入することができる。なお並列クラスについては、申請があれば設定クラス以上のPEを使用できることになっている。
東海研究所における平成10年度の利用状況を表2.3に示す。