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九州大学情報基盤センターにおけるGP7000Fの運用と利用状況について


  1. はじめに
  2. GP7000Fの運用
  3. 運用方式の決定に至る過程で明らかとなった問題点
  4. 利用状況
  5. おわりに
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九州大学情報基盤センター
天野 浩文
amano@cc.kyushu-u.ac.jp

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1. はじめに

 九州大学情報基盤センター(以下、本センターという)では、平成12年1月より、富士通株式会社製スカラ並列計算機GP7000Fモデル900(以下、GP7000Fという)の運用を開始した。本センターのGP7000Fは、64プロセッサ、主記憶64GBを有するシステムで、オペレーティングシステム(OS)にはSolaris7を採用している。このシステムは、これまで同社製汎用コンピュータM-1800およびエンタープライズサーバS-4/1000Eが担っていた各種の処理を受け継ぐとともに、大規模構成の共有メモリ型スカラ並列計算機の特徴を生かした、大規模な数値計算処理を行えるプラットホームを確保するために導入したものである。
 一方、このように大きく性格の異なる計算機へと移行するにあたっては、運用方式等を決定する上で、これまでの汎用コンピュータシステム更新の際には考慮する必要のなかったさまざまな問題も浮き彫りになった。
 本稿では、本センターにおけるGP7000Fの運用方式とその決定に至る過程で明らかとなった問題点、さらに、これまでの利用状況について述べる。


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