1964年広島県呉市に生まれる。1987年に広島大学教育学部を卒業、1991年に同大学院教育学研究科博士課程後期を単位修得退学し、2000年にフロリダ州立大学にてph.Dを修得。2001年に広島大学講師に採用され、現在は教授。この間、教育学研究科長補佐(国際戦略)、同副研究科長、広島大学国際センター長、評議員、副学長(国際交流担当)、副理事(国際企画)を歴任。
COVID-19パンデミックは、ひとの移動・接触を止めた。大学では国際化にブレーキがかかり、対面授業は提供不可能となった。日本人学生は留学できず、外国人学生も渡日がかなわない。一方、日本ではなかなか普及しなかった遠隔授業が、対面授業の代案として一挙に広がる。これまであまり活用されてこなかったICTが教育分野で駆使され始めたのである。大学の国際化にブレーキをかけたパンデミックがICT利用を促進し、別のかたちの国際化を推し進めているという逆説的な展開について紹介する。
パンデミック, 大学の国際化, 留学, 遠隔授業, ICT