[講演]
「富岳:「アプリケーション・ファースト」の共同研究開発の重要性とSociety5.0に向けた発展」
講演者
松岡 聡
国立研究開発法人理化学研究所 計算科学研究センター センター長
東京大学理学系研究科情報科学専攻、博士(理学、1993年)。2001年より東京工業大学・学術国際情報センター教授。2017年産総研・東工大RWBC-OILラボ長。2018年より現職。東京工業大学・情報理工学院特任教授(兼職)。
専門は高性能計算機システム。スーパコンピュータTSUBAMEシリーズの研究開発に携わり、省電力を含む数々の指標で世界のトップランクを獲得すると共に、超並列計算機の並列アルゴリズムやプログラミング、耐故障性、省電力化、ビッグデータやAIとの融合などの基礎研究に携わる。米国計算機学会ACM フェロー(2009年)、ACM Gordon Bell賞(2011年)、文部科学大臣表彰(2013年)などを経て、2014年、スーパコンピュータ分野の最高峰賞であるIEEE Sidney Fernbach賞を日本人としては初めて受賞。2018年、ACMが主催するHPDC国際学会のキャリア賞を受賞。2020年には富士通と共同開発した「富岳」がスーパーコンピュータの性能ランキングであるTOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500 において世界初の四冠達成。未来社会「Society 5.0」の実現を目標とした国家プロジェクトの責任者として新型コロナ対策研究の富岳利用にも積極的に取り組んでいる。