本日は、エクサ、ビッグデタータといろいろな言葉がでてきています。それだけ新しい言葉がでてきるということは、我々の業界が活性化しているということだと思います。
このエクサ、ビッグデータは、決して水と油の関係ではなく、第3の科学と第4の科学の両輪を成すものです。本日の喜連川先生のご講演の中でも、ルールベースやモデルベースから、エビデンスベースあるいは、データドリブンへという言葉がございました。
従来の第3の科学というのは、最初にモデルを作り、そのモデルに従って、シミュレーションを行うという世界でした。しかし第4の科学では、逆にシミュレーション結果のデータ、あるいセンサーのデータからモデルを作っていくのです。演繹的か帰納的かと言うならば、やはりその両方が必要になると思います。喜連川先生もそれを否定されておりませんし、今後の科学の方向は、第3の科学と第4の科学を融合してようなものになり、その両方を包含したようなアプローチが今後ますます重要になってくるだろうと思います。
そういう意味では、SS研は従来、第3の科学の領域で活動していましたが、ここ数年は少しずつ、第4の科学の領域にも手を伸ばし始めています。今回たまたまですが、文部科学省の2階で喜連川先生をつかまさせていただきましたのを契機に、第4の科学を進めている先生方もSS研にどんどん入れていきたいと思います。