1995年京都大学大学院工学研究科情報工学専攻博士後期課程研究指導認定退学。京都大学大学院工学研究科助手、和歌山大学システム情報学センター講師、同大学システム工学部講師、京都大学大学院工学研究科助教授、同大学学術情報メディアセンター准教授を経て、2011年より総務省に勤務。2002年にNPO法人情報セキュリティ研究所の設立に参画、副代表理事を経て2011年、公職就任に伴い研究員として活動。
大学教員時にハイパフォーマンスコンピューティング、システムプログラム、システムセキュリティ、情報教育、デジタルフォレンジックの研究に従事。NPOでは自治体情報システムにおけるセキュリティと個人情報保護、情報リテラシ教育および教育現場の情報セキュリティ確保について調査と研究に従事。
情報処理学会、電子情報通信学会、電気学会、システム制御情報学会、日本ソフトウェア科学会、IEEE、情報ネットワーク法学会、CIEC、コンテンツ文化史学会、デジタルフォレンジック研究会各会員。
共著に「情報社会とコンピュータ」(昭晃堂)、「デジタルフォレンジック事典」(日科技連)、「情報ネットワークとセキュリティ」(放送大学出版会)、「情報セキュリティの基礎」(共立出版)。
ビッグデータと呼ばれるような、膨大かつ不定型なデータの処理においては、従来とは異なるプライバシー上の問題が起こる場合がある。人々のプライバシーに対する意識の変化もあわせ、深刻なプライバシー侵害が顕在化することはビッグデータ処理技術に基づくサービス全般に対する不信につながりかねない。本講演ではビッグデータをはじめとするクラウドサービスを提供する際にどのようなプライバシー上の懸念に応えてゆくべきなのか、私見を述べる。
ビッグデータ, プライバシー, 個人情報保護, 自己コントロール権