本年度の分科会では「学生をICTでどう支援していくか?」を年間のテーマとして取り上げている。今回の第1回会合は、”日常的な学生支援”という視点から先進的な取り組みについての2件のご講演と「知的能力の可視化WG」の成果報告を行っていただく。
最初の2件のご講演は、キャンパス内におけるICカード利用事例について、信州大学の不破先生と名古屋工業大学の松尾先生にご紹介いただく。両大学では講義での出席情報を利用し、学生支援へと展開されている。共通する点として、それぞれに特色ある取り組みをされており、大学がどのように”学生を支援するか”を改めて考える機会をいただけるものと期待している。また、WG成果報告についても”ライフログ”を踏まえてのご報告となることから、修学面からの学生支援と位置付けることができるかと考えている。
さらに、今回は「学生を元気にさせる支援」「学生をわくわくさせるキャンパス」という切り口から、共通のテーマについて分科会参加者の皆さまとで考える”ワールド・カフェ”を実施する。通常のQ&Aやパネル討論とは異なり、参加者の皆様とともに、第1回会合のテーマである”日常的な学生支援”について、「集団の知恵」を引き出すことで、課題の認識と新たな展開について相互に理解を深めることができればと考えている。
教育環境分科会として新しい取り組みを交え、多くの皆様の参加を得、議論を深める機会としたい。時期的に学会等への参加を予定されている方も多いかと存じるが、是非とも本分科会もご予定に含めていただければ幸いである。