日本原子力研究開発機構 村上 正一
近年、人類の活動に伴う化石燃料の使用が気候変動をもたらしているとの認識が定着し、エネルギー安定供給確保と二酸化炭素排出抑制が重要な課題となっている。これを背景に原子力エネルギー開発利用に関する研究を任務とする当機構は、我が国の超長期エネルギー需給シナリオの検討を通じて、適切な技術の導入により対応が可能であることを示した。本講演では、社会的議論の素材として昨年公表した「2100年原子力ビジョン―低炭素社会への提言―」の内容や外部からのご意見について報告する。
気候変動、温室効果ガス、エネルギー需給シナリオ、新再生可能エネルギー、原子力