海洋研究開発機構 野田 彰
2007年刊行の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次評価報告書では、観測事実として地球温暖化は疑う余地がないと結論づけている。現在、第5次評価報告書に向けて、地球の生態系の応答を考慮した、より包括的な地球システムモデルを用いた地球温暖化予測が進行中である。しかし、一方では、地球温暖化に懐疑的な議論がマスコミを賑わせていることを踏まえ、本講演では、地球温暖化の特徴的な予測結果について、その科学的根拠に重点をおいて解説する。
地球温暖化、IPCC、地球システムモデル、地球温暖化懐疑論、地球温暖化のメカニズム