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閉会挨拶
中西 通雄 (大阪工業大学)
皆さま、お疲れさまでございました。大阪工業大学の中西でございます。本日はたくさんのお話を頂きました。
まず最初に、ストレージソリューションWGからの成果報告として、
ガイドライン*1を発行されたとのお話でした。ストレージシステムの重要性は以前からよく言われています。このガイドラインは非常に実践的でかつ親切に書かれていますので、きっと皆さまのお役に立つものと感じました。
2番目のご発表は、リアルタイム型遠隔講義のお話でした。私も少し経験がございますが、どのようなシステムを使うべきかは、その目的に応じて全く違ってくるということに、今回あらためて理解を深めることができました。
3つ目のご発表は、大学における情報セキュリティのお話でした。セキュリティに対しては、大学はあまり意識が高くないのが錫情でしょう。実際、現在のところ、1/3弱程度の大学でしかセキュリティポリシーが作られていないという結果が出ていたかと思います。文部科学省からは大学等に、セキュリティポリシーを来年度末までに策定するように指示が出されていますので、ぜひ富士通からも各大学にアプローチいただいて、コンサルティングのようなことをやっていただければと思います。
後半に移りまして、高岡先生から非常に貴重なお話を頂きました。高岡先生はもっと色々なお話しをお持ちなのですが、今日は特に学生を巻き込んでの教材作成に焦点をあてていただきました。学生とどのようにコラボレーションして、学生が自分達の力をどのように高めていけるかという点が皆さまにもよくお分かり頂けたものと思います。さて、高岡先生は放送大学にも出ておられます。そのテキストとして「情報科学の基礎」*2という本が今年4月に出されました。たいへん面白い本です。どのようにすれば、文系の人にもプログラミングの本質を理解していただけるか、という観点でたいへん工夫して書かれています。私は今日こちらに来るときの新幹線で読んでおりましたが、すごく面白くて感心いたしました。ぜひ皆さんもお読みになるとよいかと思います。
最後は鍵山先生のご発表でした。私は2〜3年ほど前に鍵山先生とはじめてお会いして、鍵山先生がこれらのシステムをすべて御一人で作っておられるとお聞きし、たいへん感銘いたしました。今回のご発表では、リメディアル教育と申しましょうか、今ではリメディアルという言葉は使ってはいけないという議論もありますが、新入生の基礎学力低下に対して鹿児島大学では組織として取り組まれる方向にある、ということもお伺いできました。私どもの大学でもいろいろと学ばせていただければと思っております。
本日は、本当に実りあるご発表がたくさんございました。皆さまもぜひそれぞれにお持ち帰りいただき、お役にたてていただければと思います。どうもありがとうございました。(拍手)
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