[アブストラクト]
関東学院大学工学部では、入学前準備教育を5年前から推薦入試合格者、AO入試合格者を対象に工学部の教育に必要な基本的知識を再確認し、大学の講義にスムーズに入っていけるよう手助けすることを目的に実施している。その期間は、入学前12〜3月の4ケ月間である。2006年度入学生までは、大学で説明会を開き、その後教材を推薦入試合格者へ郵送で提供し本学と添削作業のやりとりを実施していた。
しかしながら、本工学部では従来から情報教育を重要視しており、入学前準備教育においても、大学入学前にパソコンへ馴染んでもらうことを考えていた。また、社会的には、高等学校での「情報」教科が必修化され、高等学校及び家庭へのパソコンの普及率もUpしていること。さらに、e-learning教材が業者等で普及しつつASPが利用できるようになったことから、本学において教育に活用する環境が整ったといえ、e-learningシステムを実施できるようになった。
これらの理由から推薦入試合格者、AO入試合格者を対象に本学では入学前準備教育としてe-learningを2006年度より導入した。その結果、従来に比べ効果があったためここで報告する。
[キーワード]
入学前準備教育、e-learning、PC環境、ブレンデットランニング、副次効果
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