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萌芽期を迎えたLMS 〜SS研 LMS研究WGの成果から〜
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[SS研 LMS研究WG]
現在整備段階にあるLMS(Learning Management System)の機能体系に対して、必要とされるLMSとは何かについて研究し、その考察をまとめることを目的としたWG。 1.はじめに
e-learningの期待からかLMSへの関心も高まり、その用途への展開も活発化してきている。しかし、どうも何か欠けているような気がしてならない。LMSはあくまで道具のはずであるが、いつの間にかマイオピアになって本来の教育はどこに行ったのでしょう。教育の方法を考えないで、LMSが存在するのはどう考えてもおかしい。従来の方法が画期的に有効であるとも誰も言っている訳でもない。とくにLMSを授業に使ったから有効であるとの論議は、0比較の現象に陥っているのではないだろうか。教育が科学であるなら、心理を追及すべきであろう。きめ細かい対応ができるコンテンツが作成できるとするならば、きめ細かい対応ができるより簡易なLMSができてしかるべきであろう。2.教育のウソ ところが教育の方法も、6000年前からの集合教育から脱皮できているのだろうか。最近頓に「教え」から「学びへ」が合言葉のようになっている。学びって何なんだろう。どうも最近の小中学生をみると極端に2極化を始めているように思われる。一つのグループは学習方法が分からない世界にいる。もう一つのグループでは、努力の塊と余裕の集まりである。3. LMSの世界
SS研「LMS研究WG」では、上記コンセプトを背景に置きながら、現状のLMSを見直すところからはじまった。幾つかの代表的なLMSからその機能を見出し、一方では活用事例を参照しながら現在の落ち着くところを模索している。この機能要素からどのように使えるかが、現在の大きな課題である。しかしながら、本来の機能の範囲内で追いかけるのではなく、教育方法が見出せるならば、LMSそのものが変化することになる。果たして現状のLMSが完成されたものであるのかは、ここ十数年の蓄積から生み出されたものであることは否定しないが、十分に納得のいくものでもない。4. 次の世界へ e-learningの発展は、教育法や認知機能的要請に応じたものから、新たな改革的な方法へ展開する必要がある。たとえ方法が元に収斂したとしても。故に次に考えるのは、この機能から次なる機能への発展にある。ここにe-learningとそのプラットフォームとしてのLMSはあり方が論議される場が存在するであろう。たしかに、次の教育を考えた場合、その解決策としてLMSとe-learningコンテンツは、切り札になる可能性が最も高いものと考えられる。 |
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