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2005年度研究教育環境分科会 第2回会合「ITを活用した授業支援−ユビキタスラーニングと情報管理−」

授業への携帯電話の利用をめぐって


■講演内容
  1. はじめに
  2. 出欠管理
  3. 即時アンケート
  4. 自由記述のアンケート
  5. 最後に

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プレゼンテーション資料 PDF file
写真_和田氏

明治大学 情報コミュニケーション学部
和田  悟

 
アブストラクト
授業のツールとして携帯電話を使い出すと教員は自分の授業の見直しを迫られる。携帯電話を使うことにより、学生に授業の内容への注意を喚起することが可能だが、それは、教員が授業のポイントを絞り、明確にすることを前提とするからである。また、携帯電話は、大教室の講義で知識確認の小テストなどをするにも利用可能であるが、アンケート等での経験から、携帯電話向け作問作法を確立することが必要ではないかと思うにいたった。PC向けの知識確認テスト作成の経験も踏まえ、携帯電話向け自習教材を作成するのに必要と思われる点について述べる。
キーワード
携帯電話、授業改善、教材作成


1.はじめに
     近年、大学の授業への携帯電話を活用する事例を見聞きする機会が多くなってきた。本学では川島高峰が携帯電話を「集団のためのテクノロジー」と位置づけ、大講義における活用にいち早く取り組んできた。本報告で取り上げる事例も、その取組への参加・協力という形で行ったものである。アンケート・システムの利用にあたっては、「技術的な完全さを求めるのではなく、足りない部分は運用の工夫でカバーする」という態度で臨んだ。ここで取り上げる授業は、情報コミュニケーション学部「情報倫理」(2005年度,1年前期必修)である。履修者数は約530名で、これを3クラスに分けて実施した。
     携帯電話利用の主目的は、授業で取り上げている問題に関して学生の注意を喚起することができ、また、問題に対しどのように考えているかを引き出すことができるのではないか、それによって講義を活気あるものにできるのではないかというところにあった。新しい道具を持ち込むことで通常の講義とは異なる雰囲気を生み出せるのではないかと安易に考えていたところもあった。しかし、実際に行ってみると授業の活性化というのは、そう簡単なことではないということを実感させられた。以下、実践の中で感じた難しさを中心に述べる。

2.出欠管理

3.即時アンケート

4.自由記述のアンケート

5.最後に


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