[目次]  [質疑応答]
2005年度研究教育環境分科会 第1回会合「ITを活用した授業支援−教育の標準化と質の向上−」

Campusmate/CourseNavigの授業への活用


■講演内容
  1. Campusmate/CourseNavigの概要
  2. Campusmate/CourseNavigの授業支援イメージ
  3. Campusmate/CourseNavigを利用した
    授業実施事例&利用案
  4. Campusmate/CourseNavigの今後の方向性

PDF版 PDF file
プレゼンテーション資料 PDF file
写真_西村朋子氏

富士通(株)文教ソリューション統括部
西村 朋子

 
アブストラクト
日本の高等教育機関におけるeラーニングへの取り組みは、導入に向けたLMSの調査や試用の段階から、全学的・実践的導入段階へと移り変わりつつあります。
今回は、富士通の授業支援システムであるCampusmate/CourseNavigを既に導入頂いている大学での講義の実践例や、利用されている教員や学生の方々の感想を、CourseNavigの機能紹介を交えてご紹介いたします。
キーワード
eラーニング、授業支援システム、実践例



概要
     富士通の授業支援システムである「Campusmate/CourseNavig」(以下CNと略す)は、大学等で行われる対面型授業を、効果的かつ効率的に補完することを目的としたシステムである。対面型授業を中心にした学習スタイルは、自己学習スタイルと違って、1回1回の授業を中心に「予習」「授業」「復習」のフェーズが存在し、そのフェーズによって求められる支援機能も異なるという点が特徴的である。そのためCNでは、各フェーズに求められる学習支援機能を、ITに不慣れな教員にも使いやすいようなデザインで提供することをコンセプトとしている。
     CNは昨年の出荷から、2005年9月現在までに、10の大学で稼動しており、またこの下期からはさらに5校稼動する予定である。最近相談いただく商談では、全学的に導入したいという要望が増えており、大学の授業の補完として、授業支援システムに対するニーズの広がりが感じられる。
     CNでは、「テスト」「配布資料」「オンライン教科書」「アンケート」「レポート」教材をWEB上で作成できる機能を持つので、教員は自分の授業計画に沿って、必要な教材を必要なフェーズで学生に提示し、実施させることができる。
     CN導入校での事例として、最も多いのはレポートの提出・評価に利用するケースである。CNを利用すると、提出状況の把握や提出課題の管理が簡単になるため、このケースでの利用が最も多いものと思われる。その他の利用ケースとしては、教員がCNを教材のストック場所として利用したり、過去の教材を簡単に流用したいという場合に利用する場合、授業評価などを目的としたアンケートを実施する場合に利用されているようである。また、学生の資格試験の取得率を向上させるため、資格試験に関連したテストを学内で集め、学生に繰り返しテストを実施させている例もある。
     以上の事例からも、大学での授業内にとどまらず授業外での学習支援としてCNを活用している実情が把握できる。
     今後のCNの課題としては、導入校からの意見を参考にして、現状利用いただいている機能を更に使いやすいユーザインタフェースに改善する点も重要であると認識しているが、機能自体も追加していく予定である。例えば学生のプレゼンテーションや協調学習機能、教材の管理機能はCNとしては機能追加して強化していきたいと考えている箇所である。
     またCN単体で拡充を図るだけでなく、富士通の大学向けパッケージであるCampusmateシリーズとして、他システムとのシームレスな連携を実現し、学生、教員、職員の方々の大学生活をトータルにサポートしていきたいと考えている。

[目次]  [質疑応答]

All Rights Reserved, Copyright©サイエンティフィック・システム研究会 2005