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懇親会 乾杯音頭




松澤 照男(北陸先端科学技術大学院大学)

皆さん、こんばんは。只今ご紹介頂きました、北陸先端大の松澤です。

合同分科会の担当幹事ということで、今回の会合を企画させて頂きました。昨年はまとめ役ということで、乾杯の音頭やいくつかのご挨拶をさせて頂いた記憶があります。

今日は特別講演ということで渡瀬先生、それから文化講演ということで土岐先生にご講演頂きました。お忙しい中ありがとうございました。また、皆さん、お忙しい中ご列席頂き、大変ありがとうございました。

先程、永安会長さんの挨拶のなかで、私が乾杯の際申し上げようと考えていたことがすべて言われてしまったのですけれども、私の専門の流体分野で言いますと、飛行機の歴史があります。日本は第二次世界大戦に敗戦して、飛行機を作る部隊が解散を命じられて飛行機を製造できなくなりました。飛行機製造の空白期間を経て、ぎりぎりの段階で国産の飛行機、YS-11が製造されました。飛行機製造の技術者達が、戦前の技術の継承・発展させる最後のチャンスだったようです。それ以後、次の国産飛行機という願いは果たせていません。YS-11の技術の継承・発展は不可能ではないかと思われるほどの空白が続いています。

富士通さんもずっとハイエンドのコンピュータを製造されていますが、世界最高速のハイエンドコンピュータ製造については、ちょっと失礼な言い方をすれば、現在は空白の期間ではないかと思われます。私のように外側から拝見させて頂いていると、過去に世界最高速を目指していたエンジニアの方々が、現在は様々な分野に分散しているではないかと思われます。飛行機の歴史でいえばギリギリのタイミングになっているのではないかと思われます。今日、富士通さんは新たにPetaFlopsを狙った次期コンピュータの製造に取り組まれるとの話をお聞きし、私たちは大いに期待しているところであり、是非成功して欲しいと願っています。

来年の合同分科会は、神戸では開催されません。東京で開催される予定です。再来年はどうなるか分かりませんが、是非神戸の夜を楽しんで頂きたいと思います。ただ、明日の午前中は、重要なパネル討論会があります。パネラーの先生方が充分な準備をしてパネル討論に臨むこともあり、私がコーディネータで司会をしなければならないということもありますので、夜は楽しんで頂きたいのですけれども、明日の朝も必ず、ぜひこの会場にお戻り願いたい、ということで神戸の夜を楽しんで頂きたいと思います。

それでは、僭越ですけれども乾杯の音頭を取らせて頂きます。SS研の益々の発展、それから富士通さんの益々の発展、それから会場に来られている皆様の益々の発展と健康を祈念して乾杯したいと思います。それでは、ご唱和下さい。

乾杯!

(拍手)



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