岐阜大学総合情報メディアセンター 加藤 直樹 nkato@cc.gifu-u.ac.jp
益子 典文 mashiko@cc.gifu-u.ac.jp
1.AIMS構築の経緯 岐阜大学教育学部では、1997年よりテレビ会議を活用した遠隔教育を開始し、2000年には遠隔大学院を開設してきた。2002年からはこの実績を基礎に大学全体がe-Learningに取組むべく総合情報処理センター、生涯学習教育研究センター、カリキュラム開発研究センターを統合して総合情報メディアセンターの設置を検討し、2003年4月に発足している。 センター発足に関わる全学的なe-Learningシステムは、AIMS(Academic Instructional Media Service)と称し、2002年の設計期、2003年の試行期、2004年の本格利用期へと推移し、2005年度以降の充実活用期へと展開する。 e-Learningシステムの試行期においてはシステム構築に1ヶ月程度を要したのみであったが、全学的な本格利用のシステム構築には10ヶ月以上を要し、構築のためのコアグループメンバーも教育職員、事務職員及び関係業者等複数組織から構成する必要性が生じてきた。 本稿では、「教室の拡張とシステム統合」をコンセプトとした全学的なe-LearningシステムであるAIMS-Gifuの構築について報告する。