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懇親会:富士通役員挨拶

前山淳次(富士通取締役専務)

      ただ今ご紹介いただきました富士通の前山でございます。合同分科会の開催、おめでとうございます。

     私はSS研の富士通側の幹事として、7年余り携わらさせていただいております。この間、SS研活動が会員の皆様方へのサポートとサービスという形で、より拡大する、より開放的にと随分発展してきたのではないかと私自身感じております。先ほどの会長のお話にもありましたように、今回から合同分科会をHPCフォーラムと切り離し、より分科会活動が柔軟な形でできるようになりました。

     一方、このSS研のメインのテーマでありますR&D分野のコンピューティングは随分変ってまいりました。かつての大型コンピュータ活用を中心としたところから、例えば最近のPCクラスタや今回の合同分科会のテーマでありますグリッドコンピューティングといった形でいろいろな意味での新しい技術革新が押し寄せてまいっております。またインターネットの普及に伴いまして、セキュリティという新たな要素が付け加わってきています。その中で、利用者の皆様が安心してコンピュータを活用できるよう、私ども富士通もSS研の皆様とご一緒にいろいろな形で取り組まさせていただきたいと思っております。

     さて、先ほど会長からお話がありましたように、今日、富士通の今年度の中間決算を発表させていただきました。連結の売上あるいは営業利益は年初にお約束したレベルを達成できたと考えております。しかし、残念ながら連結での純利益という観点では、昨年の大きな赤字から、赤字幅は随分縮小しましたけれども、中間期では500億円を超えるロスを抱えているというのが今回の決算発表の中身であります。ただ、全般的に受注状況等、随分好転してまいりました。先を楽観できる訳ではございませんけれども、いろいろな意味で明るい要素が出てきたかなと考えております。

     私どもは通年での営業利益1500億円、そして純利益300億円に向けて、営業部門、SE部門、事業部門が一体になって取り組んでまいります。
      企業というのはやはり利益を出さないことにはどうにもならないということです。常日頃、社長の黒川が「ちゃんと利益を出して、元気で健康な富士通を取り戻そう」と申しております。それが実現できますと、SS研会員の皆様方のいろいろなご要求やご要望にも非常にダイナミックにご対応できるようになるのではないかと思っております。SS研会員の皆様方には、ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

     どうもありがとうございました。(拍手)


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