統計の主なポイントをまとめた。
uDRPによる紛争処理手続きは、前述した通り1999年12月1日に開始し、約1年半経過したが、申し立ての件数は4079件、ドメイン名では7165ドメイン、がこれまで申し立てられている。
裁定が出されたものは、そのうち3267件、ドメイン名では5904件ということで、裁定が下されなかった(差し戻し)り、ペンディング中(今裁定をしているもの)というものが大半だと思われるが、引き算すると紛争処理件数でいうと700件前後が、いまだに紛争処理の途中にあるということである。
裁定の結果を見ると、申立て人側が勝訴した場合と登録者側が勝訴した場合の比率は約8対2である。 申し立ての対象になるものは、怪しいものということになるので、申立て人が勝つ確率が高くなるかと思われる。 その中でも登録者側が正しく登録していると判断が下されたものが2割弱ある。
最後に"Split decisionの件数を除く"と書いてあるのは、統計資料(2つ前のスライド)を見てみると、移転裁定,取消裁定,ドメイン名登録者勝訴という以外に、Split decisionというものがある。 これは、複数のドメイン名に対して申し立てをかける場合、例えば3つのドメイン名をまとめて申し立てるといったケ−スがあるが、3つのドメイン名に対して2つは移転裁定が下され、1つはドメイン名登録者側が持っていても良いというような形で、1つの申し立てに対して裁定が分かれるケ−スがある。 これがSplit decisionというところに書かれている数字である。
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