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WebCTの現状と高等教育用情報基盤の今後


  1. はじめに
  2. WebCTとは?
  3. 高等教育におけるe-Learningの動向
  4. 200X年における高等教育用情報基盤
  5. まとめ

論文[ 889KB]
当日使用PowerPoint[2,758KB]

名大)梶田将司

名古屋大学情報メディア教育センター
梶田 将司
kajita@media.nagoya-u.ac.jp


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    あらまし

     現在、アメリカ合衆国・カナダの高等教育機関において利用が広がっているWebCT は、遠隔教育用のWBT(Web Based Training) システムとしてだけでなく、従来の講義と併用し、補完的な学習環境を構築するための高等教育用e-Learning プラットフォームとして発展しつつある。本稿では、WebCT について述べるとともに、その動きを通じて見えてくる北米の高等教育機関におけるe-Learning の動向として、(1) コンテンツエクスチェンジハブとの連携、(2) 各大学の学生情報システムとの連携、(3) 各大学の教育研究活動をサポートするキャンパスポータルとの連携を紹介する。 そして、北米の動向から、日本の高等教育機関において200X 年に実現されるべき教育用情報基盤について概観する。21 世紀初頭に高等教育現場で必要になる情報通信技術はすでに我々の手元にある。 それらを各大学の事情に合わせて統合・実現し、支援体制を整え、実際の教育現場で活用できるかが、21世紀初頭に予想される「高等教育・専門教育の大競争時代」に各大学が勝ち残るための重要なポイントになるであろう。


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