Scientific System研究会HomePCクラスタの高度利用WG 〜活動計画〜
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[2003.05.09現在]
(1)活動方針
PCクラスタはコストパフォーマンスが非常に良い為、研究者が中心となって導入を図って来た。 しかしながら、導入に際してはCPUやネットワークなど選択肢が多く、適切な選択を行わないと十分な効果が上げられないという問題点があった。 そこでこれまでの「PCクラスタWG」では種々のハードウェアの特性について調査を行って特性をまとめ、詳細な知識を持たないユーザでも適切なシステムが導入できるように報告書を公開予定である。

このような活動などでPCクラスタの効果は広く知られるところとなってきたが、最近新たな動きも見られる。 一つはAMDのインテル互換CPU(Opteron)やPCI-X、InfiniBandなどの新たなハードウェア、二つ目はグラフィックスなどこれまで使われなかった分野への利用、三つ目はXPFortranやDatafarmなどのようにコンパイラやGRID技術を使い、ソフトウェア的にユーザから見たときに使い勝手や性能を向上させる技術の登場である。

このような新しいトレンドの調査と、その会員への報告・普及を目指して、本WGは活動を行う。
(2)活動内容
  1. 新たなハードウェアの到来とそのPCクラスタにおける価値
    • AMDのOpteronなどの新たなCPUやPCI-X
    • InfiniBandとMyrinetXP、10GEthernetなどのネットワーク
  2. グラフィック処理・音響処理などの新応用分野
    • グラフィックス処理の並列化技術
    • 音響処理の並列化技術
  3. 高度利用ソフトウェア
    • XPFortran
    • GRID技術
  4. 高度利用システムにおける標準化仕様の適用分野とその技術
    • クラスタ間共用ファイルの創成、参照、更新技術
(3)進め方
  • 開催回数 : 年4回程度
  • 活動期間 : 2年程度(2003-2004)