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活動を終了したWG

5G時代の可視化技術研究WG [2020年12月〜2022年11月]
 2020年3月まで活動した汎用VRシステムの活用研究WGでは、ゲーム開発エンジンやヘッドマウントディスプレイなどのゲーム業界で先行する可視化技術が幅広く科学技術・教育分野に活用できる可能性を秘めていると考え、それら入力/出力デバイスやプログラム開発基盤を、科学・工学や生物学、医療、防災を含む人間社会科学など、様々な科学技術分野や教育現場などで活用するために、インフラとする技術情報、および、活用ノウハウを調査した。その結果、データ可視化の開発技術の現状、ゲーム開発エンジンUnityを用いた標準的なワークフローやデータのインポート・マッピング法、現状のデバイスの紹介、さらに新しい可視化手法や活用方法、コンテンツ開発の際の具体的な課題及びその解決方法例、WG参加研究者による可視化事例を報告書としてまとめた。
 先のWGで行ったUnityの調査・研究の成果をもとに、本WG「5G時代の可視化技術研究WG」では、Unityを用いた具体的なアプリケーションの作成を行い、公開する。さらには、5Gのような高速ネットワークは可視化の活用環境を大きく変えると考え、それら高速ネットワークを可視化技術に応用するための調査及び研究を行う。シミュレーションなどのデータ解析に応用するためのアプリケーション開発と、高速ネットワークを活用するため調査研究を通じて、先進的な可視化研究開発の基盤について、インフラとする技術情報、および、活用ノウハウ、俯瞰的な情報の提供も行う。
 UnityやUnreal Engineに代表されるゲーム用の開発エンジンを使った可視化アプリケーション開発のための関連書籍やインターネット上の情報はゲーム開発用の情報ばかりであり、ゲーム開発以外の分野に適用するための情報は不十分である。具体的なデータの読み込み方法など、ゲーム分野以外で実際の開発に必要となるノウハウ(特に、解説書では見過ごされがちなTipや失敗談など)をまとめながら、具体的なアプリケーションの開発を進め、公開を行う。
 また、これまでにもレンダリングと表示をリモートとローカルに分けて可視化を行うアプリケーションが開発されてきたが、リモートとローカルを接続するネットワークがボトルネックとなり、実用に耐えるものではなかった。しかし、5Gでは低いレイテンシー、高速で大容量のデータ転送、多地点での接続が可能とされ、これまでのボトルネックが解消されることが期待される。本WGでは、5Gと既存のネットワーク技術との比較やVR装置の無線化での利用など、可視化技術に5Gを応用するための調査・研究をする。5Gを活用した大容量データの可視化が科学分野以外へ波及するための提言を行いたい。
A64FXシステムアプリ性能検討WG [2020年11月〜2022年10月]
 スーパーコンピュータ「富岳」が本格運用に迫り,多種のスーパーコンピュータがメニーコアCPUを採用しメニーコア時代に突入している。
 アプリ研究開発者にとっては、いまだに大規模コアの有効利用には様々な困難が伴う。その問題解決のためには、コンパイラ等のシステムソフトウェアと協調して性能最適化を行う知識と技術が利用者に求められるほか、システムソフトウェア自体の自動性能チューニングも必要である。
 そこで本WGでは、A64FXのARMプロセッサ環境、及びポストFX1000を視野に入れた環境を対象に、コンパイラ、メッセージ通信ライブラリ、性能解析ツール等の改善点について議論し、そのノウハウの集約と共有を行う。
サイバーセキュリティ・情報倫理eラーニング教育の課題解決WG [2019年1月〜2020年12月]
 現在、大学ではサイバーセキュリティ・情報倫理eラーニング教育が実用的に行われている反面、その実施のための課題も多い
 例えば、受講率を向上させる方法、コンテンツの最新化、国際化、多様性の対応は多くの組織で抱えている課題で、また、eラーニング教育と他のICTシステムの連携といった新しい取り組みが模索されている。
 本WGでは、これらの課題に対してeラーニング実施者の立場から取り組み、組織で持続的にサイバーセキュリティ・情報倫理eラーニング教育を実施できるための提言を行う。
大規模データ処理システム最適化WG [2018年9月〜2021年2月]
 近年の基礎科学プロジェクトの大規模化に伴い、実験・観測装置から産出されるデータ量は加速度的に増えている。国際研究の枠組みにおいては、PBクラスに及ぶ大量データを結果の品質保証を含め短期間に処理しなければ、競争力を持つ科学的成果を上げることは難しい。しかし各研究機関では、限られた予算と時間の中で構築した必ずしも最適ではない計算機システムにおいて苦心して解析処理を行っている実情がある。また、手作業によるリソース割り当てや結果確認など、計算機の効率の問題に加えて人が介在する作業のオーバーヘッドも無視できない。
 大規模データ処理を伴う研究が発展を遂げる中で、高速なデータ処理を実現するためには、必要とされる処理とそれに伴うデータ入出力に応じた計算機システムの構成を最適化するとともに、与えられたシステムのリソースを効率的に使い切るためのプロセス割り当ての最適化の双方が必要である。また、機械学習などの技術を用い、プロセス実行や解析処理の異常検知、品質評価などの科学的スキルを要する作業を、トレーサビリティを確保した上で自動化・効率化することも有効と考えらえる。
 こうした現状を鑑みて、本WGではいくつかの分野において、大規模データ処理のシステムおよび処理手順の最適化に対する要求や技術上の課題を整理し、最新のHPC・ファイルシステム技術、また機械学習等の作業支援技術を調査した上で、それぞれの要請に適した技術の提案を行い、既存技術の課題や今後の方向性について議論を行う。
汎用VRシステムの活用研究WG [2018年3月〜2020年3月]
 可視化は、実空間において見えているもののほかに、見えないものを視たり、見えない関係を探ったりすることで、人間に示唆や知見を与える。しかし、見る者の興味を強く引き付けるような画像がふんだんにゲームで使われ、また、可視化といえば計算機シミュレーションの結果を画像にすることを指すという限定的な見方があるなど、可視化はある特定の分野で先行しているのが現状である。
 他方、UnityやUnreal Engineに代表されるゲーム用の開発エンジンは、Oculus Rift、HoloLensなどの先進的なデバイスを広くサポートすることからVRシステム開発のプラットフォームとして注目を集めてきている。さらにHMDのVR装置やゲーム用の入力/出力デバイスは、先進的であるにもかかわらず、CAVE装置と比べ格段に安価であり、大学や研究機関に限らず、広く一般に普及し始めている。しかし、これら開発用エンジン・先進的デバイスの関連書籍やインターネット上の情報はゲーム開発用の情報ばかりであり、ゲーム開発以外の分野に適用するための情報は不十分である。
 ゲーム業界やシミュレーション研究で先行している可視化技術は、幅広く科学技術・教育分野に活用できる可能性を秘めている。
 本WGでは、ゲーム分野で使われているが、科学技術・教育分野ではあまり使われていない入力/出力デバイスやプログラム開発基盤を、シミュレーション研究のみならず、工学や生物学、医療、防災を含む人間社会科学など、様々な科学技術分野や教育現場などで活用するためのインフラとする技術情報、および、活用ノウハウを調査し、俯瞰的な情報の提供を目指す。
情報システムの効率的エネルギー活用検討WG [2018年4月〜2020年3月]
 2011年の東日本大震災以降、電力などのエネルギー消費の問題が顕在化し、特に電力の大需要家である大規模な実験装置を持つ研究機関やIT機器の集約地であるデータセンターやサーバルームなどでは、電力料金の増加や国の施策であるエネルギー原単位の削減目標などは、達成すべく改善を進めている状況にある。
 ただし、手段が目的化した対応がなされていることや、目的(省エネルギー)と目標(業務効率と生産性維持)と手段のバランスを考えず、闇雲に電力削減だけを目的にしてしまっているようなケースが散見され、その活動が本当に省エネルギーの効果があるのか、業務効率や生産性を低下していないかデータに基づいて検討するようなフェーズがないなど、本当の意味での省エネルギーになっていないことが見受けられる。
 また、大学・研究機関の特徴として、昔の特殊なシステム導入の名残を残した設備であったり、竣工から年月が経過した建物や部屋をサーバルームとして利用しているケースも多く、スペースと電力量のバランスが合っていない部分や設置される機器が定型的なサーバ・ネットワーク機器ではないために問題が発生するなど、一般的なデータセンターなどとは異なる問題点が発生していることがあるが、特異すぎて課題として共有されていない問題も存在する。
 上記の状況を考慮して、情報システムの現状を整理して、エネルギー利活用の指針を示すことを目指す。
クラウド時代のデータ共有技術WG [2017年1月〜2018年12月]
 近年、国内外での共同研究が多く行われるようになり、そこで相互に利用するデータ量も非常に大きなものとなってきた。また、以前はコアとなる研究機関にある計算機資源を用いていたものが、複数の研究施設の持つ計算機資源を統合的に活用するスタイルも増えてきた。ここで、複数機関での大規模なデータの共有を効率的に行う方法が一つの課題となっている。同時に、公的資金を用いて行われている実験や研究などの成果を社会に還元することも重要となっており、ここで一般公開すべきデータも大規模となってきている。
 これまで、サイト内など閉じた環境においてデータを共有する技術は確立されてきた。しかしながら、多くの研究機関が参画した場合のデータ共有技術は、未だ簡単に導入、運用できるシステムとはなっていないように見受けられる。さらに、近年ではセキュリティの観点から、ネットワーク接続の制限やユーザーの管理などにも配慮する必要がある。こういった様々な制約の中で、効率的かつ十分な性能を持ったデータ共有システムが求められている。
 こういった現状を鑑み、本WGでは、いくつかの分野において、データ共有に対する要求を整理し、現在のデータ共有基盤技術の調査を行ったうえで、それぞれの要請に適した技術を提示、また、既存技術の課題と今後の方向性について議論を行うことを目指す。
メニーコア時代のアプリ性能検討WG [2017年1月〜2018年12月]
 スーパーコンピュータが本格的なメニーコア時代に突入しつつある中、多くのアプリ研究開発者が大幅に増加したコアの有効利用において様々な困難に直面することが予想される。その問題を解決するためには、コンパイラ等のシステムソフトウェアと協調して性能最適化を行う知識と技術が利用者に求められてくる。そこで本WGでは、FX100等の既存環境、及び、ポスト京を視野に入れたARMプロセッサ環境を対象に、コンパイラ、メッセージ通信ライブラリ、性能解析ツール等の改善点について議論し、そのノウハウの集約と共有を行う。また、メニーコア時代に向けて、アシスタントコアを含むプロセッサコアの有効活用についても検討する。
学術研究機関のためのサイバーセキュリティ・ガバナンスWG [2016年4月〜2018年3月]
多様化、悪質化が進むサイバーセキュリティの脅威に対し、学術研究機関単独でのセキュリティ対策は限界となりつつある。今後は各機関が情報やリソースを融通し合いながらオールジャパンで対策を行う、横連携を考慮した体制作り、制度作りを進める必要がある。国立情報学研究所においても作業部会を立ち上げ、検討を進めるという動きがある。
本WGでは、この作業部会での検討状況を睨みつつ、この取組みをより実効性の高いものとすることを目的とする。具体的には、各機関で実行すべきこと、実行できることを中心に議論し、各機関における体制や環境の整備に関する意見交換等を通して提言の取りまとめを行いたい。
LAを利用した教育・学習効果の向上WG [2016年1月〜2017年12月]
本WGでは、学習活動によって蓄積された多種多様なデータをもとに分析されているLA(Learning Analytics)の事例を調査し、LAの定義も含めた現状分析を実施する。
事例調査においては、対象となるデータソースの観点、分析目的に照らしたアウトプットの観点で整理し、いかに活用が進んでいるかの実態を把握する。具体的には、LMS、eポートフォリオなどのデータの種類や収集頻度と、ドロップアウト防止や教材の品質向上といった得たい成果との組合せで事例を整理する。
さらに、分析結果の活用として、データを元にどのようなアクションに結び付けられ、効果が得られているかの観点で評価情報も加え、LAプラットフォームのあり方を研究する。
教育・学習効果の向上を目的として、LAを広く一般化して活用する方策についても検証・研究を実施する。
ポストペタアプリ性能WG [2014年3月〜2016年2月]
スーパーコンピュータ「京」やFX10などマルチコアクラスタマシンの利用が広がりつつある。FX10の後継機(Post-FX10)では引き続きコア数の増加が予想され、これまで以上に多くのコア数(もはやメニーコアと呼べるか)を活用する技術がユーザーに求められている。そのため、多くのコアを持つクラスタマシンに適したプログラミング技術を広く一般ユーザーに広めることを目的に、多くの種類のアプリケーションプログラムを対象に性能評価やチューニング技術の研究を行い、ノウハウの集約と共有を行う。
eポートフォリオ研究WG [2013年6月〜2015年5月]
eポートフォリオの中でも、特に高等教育における学習者中心のものに焦点を絞る。ここでは、既に実践されている大学の実データを活用して分析し、見えてくるであろう共通項目や必要項目の抽出を行ったり、また、eポートフォリオの活用シーンの分析による分類整理の実施も行う。さらに、教育現場の教職員、学生の声を吸い上げ、eポートフォリオに必要な機能として、フィードバックすることを目的に研究活動を実施する。
ファイルシステム利用技術WG [2012年9月〜2015年2月]
観測機器や計測機器の高精度化、および計算機処理性能の飛躍的な向上に伴い、ユーザアプリケーションを用いた解析により更なる高度な研究活動が推進されている。ユーザアプリケーションの実行においては、計算機間で共有されたファイルシステムの利用が主流であり、格納された入出力データをより高速に、より効率的に活用することが求められている。
現在、大規模HPCシステムではファイルシステムが多様化してきており、システム全体として効率的に運用するためには、ユーザアプリケーションやファイルシステムの入出力特性を最適化することが必要となっており、明確なファイルシステムの利用技術の確立が急務となっている。
更に、現状、ユーザ側においてアプリケーションの入出力パターンを調査する手順やツールについては標準化されておらず、ファイルシステムの性能を効率的に発揮するためのプログラミング指針も求められている。
このような状況を踏まえ、既存や次期システムにおいて、ユーザアプリケーションやファイルシステムの入出力特性を把握し、ユーザアプリケーションとの最適な組み合わせパターンやプログラミング指針を明確化することを本WGの活動テーマとする。
移行期にあるネットワークサービスのセキュリティWG [2012年8月〜2014年7月]
会員機関における、教育、研究、組織業務は、情報システムへの依存度をますます増している。一方、情報システムが、オンプレミスからクラウドへと移行しつつある。便利で安価な個人向けクラウドサービスも増えている。また、IPv4アドレスの枯渇により、IPv6の導入は避けられない。このようなシステム基盤技術の変化へ、基幹的業務システムをどのように対応させるかの検討が急務である。
本WGでは、セキュリティの観点から、こうした基盤技術の変化への対応を考える。パブリッククラウドサービスを活用するためのチェックポイント、個人用サービス利用の上での問題点、IPv6導入の手順などを機密性、可用性、完全性というセキュリティの観点から検討し、会員をはじめとする情報基盤管理者へ有用な情報を提供する。
ペタスケール数値計算ライブラリWG [2010年11月〜2013年7月]
ペタスケールあるいはエクサスケールの計算性能の実現には、京コンピュータに代表されるように、ノード内多コア、大規模ノード数の並列計算機が必要となる。そのような計算機上で効率良く動作するアプリケーションを開発することは、アプリケーション開発者への負担が非常に大きい。そのため、プロセス並列(ノード間)とスレッド並列(ノード内)を組み合わせた、ハイブリッド並列の数値計算ライブラリに注目が集まっている。
一方で、ハイブリッド並列の数値計算ライブラリは、非常に限られたものしか開発されていないのが現状であり、その理由の一つは、プロセス間のデータ配置等、計算機のシステム構成やアプリケーションの要件に整合させなければならないためである。
本WGでは、ペタスケール時代に必要なハイブリッド並列数値計算ライブラリの実現を目的として、代表的なアプリケーション毎のライブラリに対する要件を明らかにするとともに、重要性の高い機能あるいはライブラリを選択し、評価を行う。ターゲット計算機は、当面、代表的ペタスケール計算機としての京コンピュータと、デファクトスタンダードとしてのx86クラスタとする。なお、「エクサスケール技術検討WG」での検討内容を参考にしながら、次々世代のアーキテクチャにも柔軟に適合できる数値計算ライブラリのあるべき姿を指向する。ターゲットプログラミングモデルは、ハイブリッド並列(MPI+OpenMP/自動スレッド並列)とする。
また、本WGは、ペタスケール時代の数学ライブラリを開発することを目的としたグローバルな活動であるOpen Petascale Libraries Network (OPLN)と連携し、OPLNの主催するワークショップ等への参加や、OPLNの開発したライブラリの評価・フィードバックを推進する。
マルチコアクラスタ性能WG [2010年12月〜2013年5月]
次世代スーパーコンピュータ「京」が2012年に本格稼働を開始する。京はノード内マルチコアおよび大規模ノード数を特徴とした並列計算機である。そこで、本WGでは次世代スーパーコンピュータ利用促進に向けた、アプリケーションプログラムの性能分析と高速化手法の検討を行う。
アクセラレータ技術WG [2009年10月〜2012年3月]
現在、多くのスーパーコンピュータではSIMD演算器を搭載したプロセッサ・コアを複数搭載するマルチコア構成が主流となっている。しかしながら、エクサ・フロップス級の次々世代スーパーコンピュータを念頭に置いた場合、現在のプロセッサ性能を凌駕する新しいブレークスルーが必要となる。これを実現する手段の一つとして、現在HPC分野では、積極的なアクセラレータの活用が注目を集めている。本WGでは、ユーザ側と製造側の双方の切り口からアクセラレーション技術についてリサーチする。まず、幾つかの既存アクセラレータを題材にし、ソフトウェア開発環境などのユーザ視点からそれらの利点/欠点を整理する。これに加え、製造側の観点から、アクセラレータ・アーキテクチャやその性能/消費電力等を調査し、それらの特徴を分析する。このように、「アクセラレータ活用技術(ユーザ側)」ならびに「アクセラレータ実装技術(製造側)」の双方から、アクセラレーション技術に関する現状分析を行う。そして、この結果に基づき、エクサフロップス級のスーパーコンピューティングを可能にすべく、次世代アクセラレータの方向性を示すと共に、その将来像を考察する。
情報化された組織のセキュリティマネジメントWG [2009年10月〜2012年3月]
ICT化の更なる進展に伴い、会員機関における研究、教育、業務のICT依存の割合は益々高まってきている。一方、情報セキュリティの脅威も増加しており、ネットワークからの進入・攻撃は大規模化し、業務遂行に支障をきたすこともありうる状況である。
このような状況において、ネットワークセキュリティの対策向上を目指し、本WGでは、情報センター等のBCP(Business Contingency Plan、不測事態対応計画)のあり方を考慮しつつ、個々の事象についてセキュリティ対策を検討し、ノウハウの共有をはかるとともに、会員をはじめとするICT管理者へ有効な情報の提供を行っていく。
知的能力の可視化WG [2010年4月〜2012年3月]
教員から新しい知識を教授される、あるいは自らの学びによって新しい知識を得る。人は新しい知識を吸収し、再構成し、応用する。さらには、今までにない新たな知識を創造する。このような能力の全体像を知的能力と呼ぶことができる。
本WGでは、知的能力を可視化することを目指して、知的能力の全体像を捉える視点を整理しつつ、各教育活動における領域固有の能力としてのコンピテンシーを明らかにし、より一般的な要素としての知的能力の抽出を図り、獲得プロセスの形成的評価方法とその適用について研究することを目指す。
エクサスケール技術検討WG [2010年9月〜2012年3月]
10PetaFLOPSを目指す次世代スーパーコンピュータが2012年度には動き始めることとなった現在、世界はその100倍の性能であるExaを目指した議論が始まり、ソフトウェアの開発に関してはIESP (International Exa-scale Software Project) が中心となって、国際的な枠組みで開発を行おうという議論が進みつつある。
そこで本WGでは、IESPでまとめつつある報告書を参考にしつつも、ハードウェア、システムソフトウェア、応用ソフトの3つを一体的に考え、Exaスケールの性能を達成するためにはどうしたら良いかを、計算機利用者、計算機科学者、設計製造側の3者で議論検討する。
大規模ストレージWG [2009年1月〜2011年3月]
情報処理性能の飛躍的な向上による科学技術計算の大規模化や、情報処理システムの入力元となる観測機器および測定機器の高精度化により、入出力データの大規模化は加速度的に進んでいる。今後もデータの大規模化は一層促進していくと考えられる。CPUの種類や構成が多様化する中で、特に大規模データを扱う計算機システムを効率的かつ有効に利用するためには、ストレージの性能・構成・運用方法などを最適にすることが大きな要素のひとつとなっており、明確な設計指針が求められている。このような状況を踏まえ、大規模データを扱うシステムにおいて、限られた予算でより効果的なストレージ/IOシステムを選択するための検討および効率的な運用を行うために必要な管理機能の検討を行う。
HPC技術WG [2007年5月〜2010年4月]
HPCマシン性能追求のための技術"を全体テーマに検討を進め、成果については3つのサブWG「性能評価」「プログラミングモデル」「ベンチマークジョブ」に分けてまとめる。
Grid Computing検討WG [2007年8月〜2009年10月]
広くGrid技術の動向調査と情報共有を行う。また、Grid Middlewareを実際に動作させ、その経験に基づいてGrid技術のあり方を検討し、センター等におけるGridのメリットについて検討する。これらの活動により、会員間でのGrid技術活用の目的を明確化し、問題点があればその解決を図る。
セキュリティマネージメントWG [2007年2月〜2009年2月]
セキュリティ担当者に有用な情報を提供することを目的に、先進的なセキュリティ対策と実用的なセキュリティ対策を2本の柱として検討する。技術的な話題に閉じず、組織論などを含むセキュリティマネージメントのノウハウの共有も目指す。
教育の質の向上WG [2006年9月〜2008年8月]
理解度とは何かについての本質的な検討を含む受講者の理解度向上についての検討・研究を行うことで、新たな手法を見出し、実験を交えて、知見を得、ノウハウの共有を図る。難易度別コンテンツ提示WGの後継。
ロボット情報処理WG [2006年5月〜2008年4月]
統合的なロボット環境の検討および技術の他分野への応用を検討し、独創的な成果を挙げることを目指す。
データマネジメントを意識したストレージソリューションWG [2006年2月〜2008年4月]
大学・研究所における代表的な業務データを洗い出し、分類を行った上で、どのようなアプリケーションやミドルウェアで管理しているか、または管理すべきか、を検討するとともに、大学・研究所が目指すデータマネージメントを意識したストレージソリューションの明確化とその対応を検討する。
LMS研究WG [2005年5月度〜2007年7月]
現在整備段階にあるLMS(Learning Management System)の機能体系に対して、必要とされるLMSとは何かについて研究しその考察をまとめる。
SMPスレッド並列WG [2004年11月〜2006年10月]
SMP計算機の並列技術について、スレッド並列を軸にいかに性能を引き出すかという観点で研究し、並列化ノウハウの普及と利用者拡大を目指す。
大規模SMP運用WG [2004年10月〜2006年10月]
大規模SMP並列機の運用方法を議論し、効率的な運用の実現を目指すとともに、必要な運用ツールについて検討・整備を行う。これにより、会員の研究用コンピュータ運用環境の向上を図る。
Grid Computing 2004 WG [2004年7月〜2007年3月]
Grid Computing導入におけるメリットの更なる追求を目的に、成功事例の研究や、各種の動向調査と整理を行う。また、平成15年度に構築したUNICOREテストベッドの実施研究も行う。
難易度別コンテンツ提示WG [2004年5月度〜2005年度]
教材自動生成機能の作成や提示教材における用語解説、補足説明等を表示するためのデータベースの作成の他、プロトタイプシステムの評価を行い、ノウハウの共有を図る。e-Learningコンテンツ生成WGの後継。
ロボティクスWG [2004年5月度〜2005年度]
ロボットを様々な方向から利用した研究・議論を進め、ロボットの「可能性」を広げるための課題や重点研究分野について検討し、新規性・独創性のある研究分野の開拓を目指す。
ストレージを中心としたシステムマネージメントWG [2003年度〜2004年度]
SAN/NASの「ストレージマネジメント」に焦点をあて、管理ポリシー・セキュリティ・仮想化などをキーワードに、システム全体の要求事項/留意事項の明確化とその対応策を検討する。ネットワーク時代の統合ストレージマネージメントWGの後継。
PCクラスタの高度利用WG [2003年度〜2004年度]
PCクラスタの新動向に焦点をあて、(1)Opteron,InfiniBandなどの新ハードウェア、(2)グラフィックスなどの新分野、(3)XPFortranやDataFarmなどの新技術 といったトレンドの調査と会員への報告・普及を目指す。PCクラスタWGの後継。
Linux版運用支援システムWG [2003年度〜2004年度]
大学の大規模PC教室にあるDual Boot環境でのLinuxシステムについて、資源配布、省力化(自動化)、リカバリーの3機能を柱としたLinux版のセルフメンテナンスについての検討を目的として活動する。
e-Learningコンテンツ生成WG [2003年度]
教材コンテンツ自動生成に関する仕組み実現に向けての必要事項の検討を行い、その必要要件および課題を明確化するとともに、各会員へのノウハウの共有化を図る。
SMPクラスタWG [2002年度〜2003年度]
HPC分野でのSMP計算機利用に向けて、利用技術(プログラミング技術、チューニング技術)、利用指針の明確化・共有化を図るとともに、今後の課題を明確にする。スカラ並列技術WGの後継。
Grid ComputingWG [2002年度〜2003年度]
会員機関でのGrid Computing環境の構築・利用に向けての必要事項の検討を行い、要求事項および課題を明確化するとともに、各会員へのノウハウの共有化を図る。
ネットワーク時代の統合ストレージマネージメントWG [2001年度〜2002年度]
SAN/NASを主眼とし、「高可用性」、「統合ストレージマネージメント」をキーワードに、その課題の洗い出しを行い要求事項/留意事項を明確にする。
PCクラスタWG [2001年度〜2002年度]
各サイトレベル(中小/大規模)に応じた問題点/留意点の洗い出しから解決策まで検討し、さらに普及にも努力する。また、ベンダーへの要望事項も挙げていく。
ネットワークセキュリティWG [1999年度〜2001年度]
セキュリティガイド委員会の前身。昨今多発しているクラッカーなどによるアタックに対する日常的な備え/発生時の緊急処置対応について、経験や具体的な対策などについて議論する。
スカラ並列技術WG [2000年度〜2001年度]
SMPクラスタWGの前身。各会員サイトにおける代表的なプログラムを利用してスカラ機における性能を評価し、会員間の情報交換を行うとともに、スカラ機運用の指針とする。
Webベースの可視化技術WG [2000年度〜2001年度]
利用者現場の事例検討に基づいて、可視化技術の現状における問題点の把握と、Webベース可視化技術の利用拡大へ向けての方策の検討・提案を行う。
教育用クライアントWG [2000年度〜2001年度]
教育現場における端末要件の検討から、現状製品の調査/実験、教育システムの設計/実現/評価/分析などを主に運用管理面から検討する。
Webベースの教育支援環境WG [1999年度〜2000年度]
Webベースの教育支援環境(WBT:Web Based Training)について、現状を調査し、供給者側/利用者側視点で比較整理し、遠隔講義、在宅演習に適したシステム環境モデルを構築する。
研究開発支援環境WG [1998年度〜1999年度]
研究開発分野の計算機利用・運用環境(=研究開発支援環境)におけるユーザ要件の整理と問題点の把握を行ない、Web技術適用により改善する方法について検討する。

※1997年度以前のWGについては、事務局までお問合せください。
※成果報告書の一覧は、こちらをご参照ください。(委員会活動の成果も含む)

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