Scientific System研究会Home Grid Computing WG〜2003年度 活動計画〜
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(1)活動方針
 
高速ネットワークを介して、パソコンから高性能コンピュータ,大容量データセンター,可視化装置,観測装置等を連携させ、計算資源の共有,データの共有,人的資源の共有を図り、スーパーコンピュータの計算能力を実現しようという Grid Computingが、近年注目を集めている。
会員間でも、スーパーSINET,ITBL,VizGridの運用開始や、NAREGIプロジェクトの発足等に伴い、Grid Computingに対する関心がますます高まり、会員それぞれがGrid Computingの活用方法について模索し始めている。
SS研では、これらを背景に、平成14年度より「Grid Computing WG」を開設、会員機関でのGrid Computing環境の構築・利用に向けての必要項目を検討し、要求事項および課題を絞り込むとともに、各会員へのノウハウの共有化を図った。
平成15年度は、Grid Computingを適用するメリットを明確にしたいという会員の強い声に応え、「Grid適用分野の研究」を目的に、最新事例の紹介と整理を行う。また、その一環として、UNICOREの構築と評価も行う。これらにより、会員間のGrid Computing活用における課題の明確化と解決を図る。

(2)活動内容
 
  1. 事例紹介
    • 「Grid適用分野の研究」を目的に事例紹介を行い、会員との情報交換も踏まえメリットを整理する。
    • 事例紹介は、WG内には閉じず、SS研会員なら誰でも参加可能の会合形式をとる。
    • とりあげる事例には、以下が候補に挙げられる。
      Globus(GT2)事例  Japan Virtual Observatory (国立天文台)
      CPU Scavenging事例  CAD-Grid (富士通)

  2. UNICOREによるサイエンスGrid環境の構築と評価
    • 会員間のGrid構築における研究活動の一環として、UNICOREによるサイエンスGrid環境の構築と評価も行う。(WG内に閉じた活動)
    • まずは JAISTにテストベッドを構築し、その後、複数連携を錫証するために他機関の参加も求め、UNICORE機能の検証を行う。

  3. 報告書の作成
    • 事例紹介の整理、および UNICOREの構築と評価の結果は、WGの成果として報告書にまとめる。


(3)進め方
 
  • 開催回数:年4回程度
  • 開催期間:2年程度(H14〜H15)

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