組織におけるクラウド利用が急速に現実的になってきた。この背景には、クラウドを支える様々な技術の成熟や、クラウド利用による経済効果の実証、政治的な後押しなど様々な要因がある。いずれにしても、今後、多くの組織が、近い将来、組織として実用的なクラウドの利用を開始することが予想される。そのため、今後、実際の経済効果、情報管理のノウハウといったクラウド利用のためのより正確な情報の把握が重要となる。さらに、クラウドに移行させ難いサービスといった、クラウドの限界を知ることも必要である。
そこで、本年度のシステム技術分科会では、過去のクラウド利用を振り返りながら、現在の利活用に至るまでの経緯や、将来の展望、課題などを、クラウドの先駆的な利用、先進的な利用、さらに、クラウド環境の運用の事例や経験をとりあげ、紹介する予定である。
本年度も、クリッカーを活用し、講演者と聴衆の距離を近付ける形式を目指す。また、パネル形式の講演も採り入れ、より深い情報交換、議論が行なえるようにする。