近年の新しいデバイスとして、スマートフォンをあげることができる。同様な端末がかつてPDA (Personal Digital Assistants) と呼ばれていた頃に比べて、現在、スマートフォンが実用的に普及した背景にはクラウド技術の出現に代表される端末を強力に支援するシステムインフラの存在がある。また、スマートフォンには従来からある電子メールサービスやWebブラウジングに加えて、SNS (Social Networking Service) などの新しいサービスに対して、パソコンと同様な実用性と、パソコンより優れた携帯性があることもその一因である。さらに、その携帯性を利用し、パソコンにはなかった新しいサービスの可能性もある。
このような背景で、システム技術分科会の2011年の第1回目の分科会では、スマートフォンに着目して、教育研究機関でパソコンに変わってスマートフォンを教室に導入した事例やカスタムソフトウェアの開発方法やセキュリティに関する話題、さらに、異分野での先進的なスマートフォンの導入事例などを紹介する。
なお、第2回目は、プライベートクラウドに着目し、その運用に密着した話題を取り上げる予定である。