Scientific System研究会Homeシステム技術分科会 〜第2回会合プログラム〜
システム技術分科会TOPに戻る

超高速ネットワークとスーパーSINETの活用
 
1.日時2001年10月31日(水) 14:30〜
    合同分科会の分科会セッションとして開催
 
2.場所神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ [MAP] [交通案内]
 
3.開催趣旨2002年の1月に、全面的に光化されたスーパーSINETが世界最高速のネットワークバックボーンとして稼働を開始する。
スーパーSINETの整備に併せて、大学や研究所のLAN整備や研究プロジェクト用設備の整備が行われつつある。
このような状況のなかで、高速化するネットワークに必ずしも追い付いていないセキュリティ技術の問題や10Gbpsという帯域をどう活用するかといった問題がある。
第2回会合では、超高速ネットワークとスーパーSINETの活用をテーマに、超高速ネットワークの技術的問題について議論する。
 
4.プログラム(敬称略)
座長 : 鈴木企画委員
14:30〜14:40
開催趣旨
長谷川企画委員
14:40〜15:25
富士通報告
「超高速ネットワークの技術動向」
富士通(株)システムサポート本部 ネットワークサポート統括部 ネットワークテクノロジーセンター 飯田貴光
 
ADSLやFTTH等アクセスリンクが高速になり、それを取り巻くネットワーク環境も激変の時代を迎えている。10G Etherのような超高速メディアも実用化の段階に入っているが、単純に通信メディアを高速にすればいい、というわけではなく、エンドツーエンドの通信におけるボトルネックを丹念に洗い出し、解消していく必要がある。時にはコンテンツ配信のように特定用途に特化したネットワークに進化させることもある。このセッションでは、超高速ネットワークの形態と適用領域、そしてそれを形成する要素技術について説明する。
15:25〜16:10
会員事例1
「スーパーSINETとその活用」
〜高エネルギー物理での期待とそのための環境整備〜
高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター 苅田幸雄
 
10GbpsのIPバックボーンと機関間のGbE直接接続(一部は来年度10GbE)からなるスーパーSINETがいよいよ始まる。高エネルギー物理では,かねてから懸案だったが帯域不足のためこれまで完全には実現できないでいた,大学への実験データのネットワーク輸送がようやく現実のものになることに期待が高まっている。スーパーSINETによって提供される帯域および機能を有効利用できるよう環境整備を進めているところであるが,その内容について発表させて頂き,ご指導を仰ぎたい。内容には,高速性とセキュリティをいかに両立させるか,冗長性をいかに確保するか,等が含まれる。
16:10〜16:25休憩
座長 : 藤村企画委員
16:25〜17:10
会員事例2
「スーパーSINETを利用した光結合型電波干渉計の開発計画」
国立天文台地球回転研究系 川口則幸
 
超長基線電波干渉計(VLBI)では、遠く離れた電波望遠鏡の観測データを合成することで非常に高い分解能が得られる。しかし、観測データをいったん磁気テープに記録しオフラインで合成処理を行っているために実時間性や感度に問題があった。観測中に結果がモニタできないために突発的な天体現象を捉えられなかったり、磁気記録速度の制約で観測情報量が制限され暗い天体を検出することが困難であった。本発表では、スーパーSINETを利用して膨大な観測データを超高速で伝送する「光結合型電波干渉計」の研究計画について報告する。
17:10〜17:55
会員事例3
「名古屋大学学内LANの高速化について」
名古屋大学 大型計算機センター 山口由紀子
 
2002年1月に運用が始まるスーパーSINETは、10Gbpsの通信が可能な超高速ネットワークである。一方、名古屋大学の学内LAN(NICE)は、基幹のごく一部が622Mbpsであるほかは、ほとんどが100Mbpsの世界である。そのような状況において、名古屋大学では現在スーパーSINETの有効利用を目的とした学内LANの高速化を進めている。本発表では、現在構築中のNICE3の構成や、設計に際して妥協せざるを得なかった事柄などについて紹介する。
17:55〜18:00
まとめ
長谷川企画委員
18:00終了
18:00〜 夕食
19:30〜21:30
分科会等懇談会
テーマ:個人環境とセキュリティ
 
常時接続,モバイル,無線LANなど幅広いテーマでフリートーク
※各講演時間に質疑応答時間も含みます。
 
5.その他費用詳細,宿泊手配など
 
6.申し込み参加申し込みは受付終了しました。
 

システム技術分科会TOPに戻る

All Rights Reserved, Copyright©サイエンティフィック・システム研究会 2001