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科学技術計算分科会 2011年度会合

ペタスケール時代のData Intensive Scienceとストレージ
印刷用ご案内

日時 2011年10月19日(水) (受付13:00-)
分科会 13:30-17:45 / 懇談会 18:30-20:30
場所 ANAクラウンプラザホテル神戸map
〒650-0002 神戸市中央区北野町1丁目
(JR/神戸市営地下鉄「新神戸駅」直結)
参加対象 SS研、IS研、CS研会員機関の方ならどなたでも参加できます。
参加費 分科会 無料 / 懇談会 \500

お申込み

参加申込み受付は終了しました

開催趣旨

近年、気象・環境、防災、ナノサイエンス・材料、ライフサイエンス、エネルギー・原子力、航空・宇宙などの分野における大規模科学技術計算ニーズが飛躍的に増大してきており、ペタスケールシステムの利用を見越したアプリケーション開発が加速しています。
一方最近のe-サイエンスの傾向としては、計算だけでなく膨大化したデータにどう対処していくかあるいはどう解析を行うかが重要な課題としてクローズアップされており、”Data-Intensive Scientific Discovery”が第4のパラダイムとして注目されるようになってきております。
そこで今回の科学技術計算分科会では、現在最前線で活躍中の先生方から高エネルギー物理学や天文学における実験データや観測データの爆発的な増大化という重要なテーマに関するご講演をいただき、さらに次世代のストレージに関するSS研大規模ストレージWGの成果と、富士通が取り組んでいる京コンピュータのストレージについて報告を行います。
また夜の懇談会の部では「GPUコンピューティングはこのまま続くのか」というテーマを企画しております。筑波大学の朴先生をモデレータにパネリストと会場にご参加の皆様を交えた活発な討論を展開していただければと思います。

プログラム(敬称略) ※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

13:00- 受付
Session1 [司会] 天野浩文 (九州大学)
13:30-13:35 [開会あいさつ]
三浦 謙一 (国立情報学研究所)
13:35-14:35
講演 50分
Q&A 10分
[講演1]
エクサバイト規模のストレージシステムへ向けて
佐々木 節 (高エネルギー加速器研究機構) [プロフィール]
[アブストラクト]

高エネルギー加速器研究機構では、KEKB加速器を用いたBelle実験でB中間子のCP対称性の破れの研究を行い、小林ー益川両先生のノーベル 賞につながった。加速器をさらに高度化したSuper KEKB加速器を用い、2014年度から、Belle II実験を開始する予定である。これまでの100倍近いビーム強度になることから、データ量も大幅 に増え、将来的にはエクサバイトのデータを蓄積する予定である。これまでにない大量データを蓄積し処理するための取り組みについて、紹介する。

[キーワード]
マスストレージ、ストレージ、テープ、Data Intensive Computing、High Throughput Computing
[資料]
講演要旨(10/20;最終版) プレゼン資料(10/20;最終版)
  
14:35-15:35
講演 50分
Q&A 10分
[講演2]
Data Intensive Astronomyに向けた取り組み
大石 雅寿 (国立天文台) [プロフィール]
[アブストラクト]

ALMAやすばる望遠鏡の新世代カメラ(HSC)は膨大な量の観測データを生み出す。世界でも数100ペタバイトを超える大量データを生み出すサーベイ計画や、テラビットを越えるデータフローを必要とする装置建設が進んでいる。講演では、天文学研究の新たな時代である「データセントリック」な天文学の構築に向けた取り組みをかいつまんでご紹介する。

[キーワード]
データ爆発、巨大ストレージ、高速データ処理、統計処理、パラダイム変革
[資料]
講演要旨(10/11;最終版) プレゼン資料(10/19;最終版)
  
15:35-16:00 休憩
Session2 [司会] 永井亨 (名古屋大学)
16:00-16:50
講演 40分
Q&A 10分
[講演3]
大規模ストレージシステムの課題と今後の展望
  [SS研大規模ストレージWG成果報告]
藤田 直行 (宇宙航空研究開発機構) [プロフィール]
[アブストラクト]

今年3月に活動を終了した大規模ストレージWGの活動報告を行う。スーパーコンピュータの演算性能の向上や、観測機器・測定機器の高精度化・大型化により、近年、入出力データの大規模化が急速に進んだ。この急速な変化の中で、大規模ストレージの抱える課題の存在がぼんやりとではあるが一般に認識され始めている。一方、SS研では、ストレージシステムの重要性を古くから認識し、精力的に活動を展開してきた。本WGは、過去3回のSS研でのストレージに関するWG活動での広範な技術動向と課題の検討を受け、大規模ストレージに特化した技術課題と解決策について検討した。ぼんやりと認識され始めた課題を、古くから問題意識を持つメンバの議論を通して明確化された6つの課題:「大容量化」、「高速化」、「バックアップ」、「リビルド」、「データ移行」、「高可用性」として整理した。本講演では、このうちいくつかの課題と、活動報告書で提案している”ファイルシステム健康診断”について報告する。

[キーワード]
大規模ストレージ、HPC、大容量化、高速化、バックアップ、リビルド、データ移行、高可用性
[資料]
論文(10/12;最終版) プレゼン資料(10/19;最終版)
  
16:50-17:40
講演 40分
Q&A 10分
[講演4]
世界トップクラスシステムに相応しい超大規模ストレージを目指す「京」* のストレージシステム
住元 真司 (富士通株式会社) [プロフィール]
[アブストラクト]

「京」のストレージシステムは世界トップクラスのシステムに相応しく、かつ、次世代のエクサバイトクラスでも利用に耐えるものとなることを目標に、ハードウェアとソフトウェアの開発を進めている。本講演では、大規模ストレージシステムでは何が問題になり、それを、「京」のストレージシステムでは、どのように解決しようとしているのかを米国での大規模センターでのストレージ事例を織り交ぜながら議論したい。

[資料]
講演要旨(10/11;最終版) プレゼン資料(10/28;最終版)
  
*2010年7月に理化学研究所様が発表した「次世代スーパーコンピュータ」の愛称です
17:40-17:45 [閉会あいさつ]
松尾 裕一 (宇宙航空研究開発機構)
17:45-18:30 休憩、ホテルチェックイン
18:30-20:30 懇談会「GPUコンピューティングはこのまま続くのか」
[モデレータ]

朴 泰祐 (筑波大学)

[パネリスト]
井上 弘士 (九州大学)、丸山 直也 (東京工業大学)、
大島 聡史 (東京大学)、成瀬 彰 (株式会社富士通研究所)

※ デモ展示は翌日(10月20日)のみの実施です。

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