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SS研HPCフォーラム2007

ペタスケール時代のコンピュータ技術

※〜SS研会員に限らずどなたでも参加できるイベントです〜
印刷用ご案内

1.日時
2007年8月28日(火)
フォーラム  10:30〜17:15(受付 10:00〜)
懇親パーティ 17:30〜19:00
2.場所
汐留シティセンター 24階 大会議室
3.開催趣旨
 近年、次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトをはじめ、ペタスケール時代を見据えた計算科学技術の目覚しい進展があります。大規模科学技術計算の分野においても、気象、地球環境、もの造り、ナノテク、医療、バイオなど様々な応用分野で研究開発が活発化し、ペタスケール時代の計算シミュレーションへの期待が高まってきています。
 また、大規模科学技術計算は従来のように特定分野における超高性能な計算機利用はもちろん、徐々にアプリケーションドメインを拡大する汎用性、そして共用利用やオープン化の観点も重視され、これらは少なからずコンピュータの設計や要素技術開発、基盤ソフトウェアにも影響を及ぼしてくると予想されます。
 今回のフォーラムでは、国内を代表する研究者に講演をお願いし「ペタスケール時代のコンピュータ技術」をテーマに、次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクト、オープンスパコンの基本理念等をご紹介いただくほか、GPUを汎用処理の高速化に応用する試みや、システムインターコネクトといったスパコンの要素技術に関わる話題を提供していただきます。また、海外からは、Microsoft Corporationより Burton Smith博士をお呼びし、ペタスケール時代、特にマルチコアから構成された大規模計算ノード等、次世代の並列プログラミングの指針についてご講演いただきます。これらを通じ、ペタスケール時代のコンピュータ技術とその大規模科学技術分野への応用についてみなさまと活発な討論をしたいと思っています。
4.プログラム(敬称略)
10:00- 受付
13:15-13:20 開会あいさつ
青柳 睦 (九州大学情報基盤研究開発センター)
10:35-11:40
紹介:5分
報告:50分
Q&A:10分
[1] 海外招待講演「Reinventing Computing」
Dr.Burton Smith
Technical Fellow, Advanced Strategies and Policy, Microsoft Corporation

The many-core inflection point presents a new challenge for our industry, namely general-purpose parallel computing. Unless this challenge is met, the continued growth and importance of computing itself and of the businesses engaged in it are at risk. We must make parallel programming easier and more generally applicable than it is now, and build hardware and software that will execute arbitrary parallel programs on whatever scale of system the user has. The changes needed to accomplish this are significant and affect computer architecture, the entire software development tool chain, and the army of application developers that will rely on those tools to develop parallel applications. This talk will point out a few of the hard problems that face us and some prospects for addressing them.

※講演は英語です。(通訳なし)
11:40-12:40
報告:50分
Q&A:10分
[2] 次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトの現状
理化学研究所 姫野 龍太郎

 昨年度から開始した次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトは2年目を迎えた。昨年度、日本の主だったHPC応用分野の研究者技術者に扱って頂き、検討を行い、21本のベンチマークコード集(NextBMT)を作成した。更に、この中から大規模並列に対応した7本のコードを抜き出し、PetaScaleBMTを作成した。これらのベンチマーク集を使って性能推定を行い、基本的なアーキテクチャーをまとめた。今年度はこの基本アーキテクチャーに沿って、富士通・NEC・日立三社が協力し、詳細設計段階に進んでいる。
応用ソフトウェアに関しては、グランドチャレンジ問題としてナノサイエンスとライフサイエンスの二つの領域が設定され、ナノに関してはNAREGIから引き続き分子研を中心に開発が行われており、ライフに関しては理研が中心となり、昨年10月から取り組んでいる。

12:40-14:00 昼食
14:00-14:50
報告:40分
Q&A:10分
[3] T2K オープンスパコンの概要
東京大学大学院情報理工学研究科 情報基盤センタ− 石川 裕

 筑波大学、東京大学、京都大学の3大学は、共同で、次期スパコン調達の仕様を検討してきた。本講演では、次期スパコン設計にあたっての基本思想および共通仕様部分を紹介する。さらに、東京大学情報基盤センタ−におけるスパコン利用促進および今後の研究開発の取り組みを紹介する。
Keyword: オ−プンスパコン、センタ−運用、Linux

14:50-15:50
報告:50分
Q&A:10分
[4] 汎用アクセラレータとしてGPUを駆使する試み GPGPUについて
大阪大学大学院情報科学研究科 伊野 文彦

 GPUとは、グラフィクス処理の高速化を目的としたチップのことである。このチップは、家庭用ゲーム機はもとよりパソコンにも搭載されている。このGPUを汎用処理の高速化に応用する試みをGPGPUと言う。このGPGPUについて、いくつかの事例(GPUグリッドによる塩基配列アライメントなど)を紹介し、ペタスケール時代に向けて解決すべき課題や今後の動向について述べる。
Keyword: GPGPU、GPUグリッド、アライメント

15:50-16:10 休憩
16:10-17:10
報告:50分
Q&A:10分
[5] ペタスケール・システムインターコネクト(PSI)プロジェクトについて
富士通(株)次世代テクニカルコンピューティング開発本部 木村 康則

 2005年度より3年間の計画で、九州大学殿と共同で進めてきた文科省要素技術プロジェクト(PSI:ペタスケールシステムインターコネクト)に関して、目的,アプローチ,成果,課題等について報告する。
Keyword: インターコネクト、光スイッチ、高機能スイッチ、性能評価

17:10-17:15 閉会あいさつ
青柳 睦 (九州大学情報基盤研究開発センター)
17:15-17:30 休憩
*講演者、企画委員による編集会議があります
17:30-19:00 懇親パーティ(会費:\500)

#お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にどうぞ。
#会費は当日受付にて申し受けます。

5.参加費
フォーラム :無料
懇親パーティ:\500
6.申込み
終了しました

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