13:00-13:30 | 受付 |
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13:30-13:35 |
開会あいさつ 青柳 睦 (九州大学情報基盤センター) |
13:35-14:35 報告:50分 Q&A:10分 |
[1] 高性能ファイルシステムの動向とGfarmグリッドファイルシステム 筑波大学大学院システム情報工学研究科 建部修見
クラスタおよびグリッドにおける数百ノード,数千ノードのクライアントでファイルシステムを共有するためには,クライアントノード数に応じたアクセス性能のスケーラビリティが要求される。本講演では,その要求に応えるファイルシステムの動向を概観し,研究開発を進めているGfarmグリッドファイルシステムに関して述べる。 |
14:35-15:35 報告:50分 Q&A:10分 |
[2] 半導体技術とコンピュータ技術の動向 富士通(株)サーバシステム事業本部 安藤壽茂
半導体の微細化がコンピュータの進歩の大きな原動力であったが、微細化が物理限界に近付くにつれて、消費電力の急増や、ばらつきの増加などの問題が顕在化してきつつあり、従来のペースでの進歩は困難となっている。そこで、半導体技術の動向を概観し、将来の問題に対処しつつ高性能、低消費電力のコンピュータを実現する技術について述べる。 |
15:35-15:50 | 休憩 |
15:50-16:50 報告:50分 Q&A:10分 |
[3] SPARC64 V/VIの高性能、高信頼技術 富士通(株)サーバシステム事業本部 井上 愛一郎 富士通は黎明期である1950年代からコンピュータハードウェアの開発に一貫して取り組んできた。この長い開発の歴史の中で、信頼性を常にテーマとすると同時に、最先端の高性能技術を開発してきた。この高性能/高信頼の技術を盛り込んだメインフレームのCPUをベースに、2000年からSPARC64 Vの開発に着手し 2003年から出荷した。2004年からは、90nmの最先端半導体に焼きなおした二世代目のSPARC64 V+を出荷し、高性能と高信頼によって大変好評を頂いている。また、これに続くプロセサとして、デュアルコア化、コアのエンハンス、フロントサイドバスを高スループットのJupiterバスとするなど、マイクロアーキを刷新したSPARC64 VIの出荷が間近となっている。本稿では、ここに至る開発の歴史を概観しながら、高性能と高信頼に関わる技術を紹介し、あわせて将来に向けた方向性を示す。 Keyword: SPARC64、高性能、高信頼、デュアルコア、最先端半導体、開発の歴史 |
16:50-17:20 報告:25分 Q&A:5分 |
[4] 使い易いか、運用し易いか。スパコンは。 〜大規模SMP運用WG報告〜 WGまとめ役 京都大学学術情報メディアセンター 金澤正憲
大学の教員・院生、研究所の研究者がスパコンを利用するときに、便利で強力なツールとして満足度が十分だろうか。スパコンの運用担当者が、安心して頼れるOSだろうか。これらについて、HPC2500の設置機関の関係者が問題点を挙げ、ベンダーとともに解決の道を探った。リソース(CPU、メモリ、ファイル)管理、NQS用ポータル、ジョブマイグレーション、総合可用性が大きな課題である。 |
17:20-17:50 報告:25分 Q&A:5分 |
[5] スレッド並列と性能評価 〜SMPスレッド並列WG報告〜 WGまとめ役 宇宙航空研究開発機構 福田正大
分散主記憶型の並列計算機やクラスタ計算機の並列処理性能を引き出すポイントの一つに単体(ノード)での処理性能を引き出すことがある。このためSMPをノードとする並列システムではスレッド並列の性能を引き出すことが必要になる。SMPスレッド並列WGでは実プログラムのスレッド並列化技術とその評価に取り組んできた。また性能評価は対象としている計算機の特徴を把握し、なぜこのプログラムではこの程度の性能しかでないのかなどを検討をすることにより、次の計算機開発に役立つものでもある。このような視点で取り組んできた2年間の活動を終えるにあたり、合同分科会でその活動内容について報告する。 |
17:50-18:00 |
閉会あいさつ 青柳 睦 (九州大学情報基盤センター) |
18:00-19:30 | 夕食・休憩 |
ここからは合同分科会プログラム | |
19:30-21:30 |
懇談会「並列技術のディスカッション -ユーザはどこまで書けばいいのか-」
昼間の科学技術計算分科会は HPCの基盤技術がテーマですが、夜の懇談会では、同じくHPCの議論に大切な並列技術について、いろいろな立場からの意見をもとに議論をします。プログラミングスキームはどう変化するべきか、巧の技は必要か、コンパイラはどこまで面倒をみてくれるのかなど、いろいろな話題で盛り上がりましょう。 |