(4/5)4. 利用状況
旧汎用コンピュータM-1800利用者のGP7000Fへのファイル移行等を円滑にするため、富士通株式会社に特にお願いして、M-1800を平成12年3月末まで並行運用させていただいた。せっかくの配慮ではあったが、年度末ぎりぎりまで主としてM-1800を使い続けた利用者もおり、GP7000Fの本格的な運用は本年4月に始まったと見ることもできる。
また、GP7000Fをより多くの人に使っていただくため、平成12年4月のみ、「汎用UNIXサーバ無料お試しキャンペーン」を実施した。継続利用者の他に、まだ登録したことのない潜在的な利用者を開拓するため、平成12年4月限りの一時課題も用意した。以下の統計では、この一時無料課題分を除いている。
平成12年度上半期のTSS利用とNQS利用を演算時間で比較したものを図1に示す。
図1:GP7000Fの月別TSS演算時間とNQS演算時間(平成12年度上半期)
演算時間の上では、NQSによる利用の比率が圧倒的に大きい。4月に一般継続利用者の課題でもGP7000Fの課金をゼロとしたため、5、6月に演算時間の落ち込みが見られるが、その後持ち直している。
次に、平成12年度上半期のTSS利用の状況を図2に示す。
図2:GP7000Fの月別TSS利用(平成12年度上半期)
TSS利用については、M-1800でも利用の多かった文献情報検索サービスの利用が平成12年4月よりGP7000Fに移行したため、サービス開始当初から多くの利用者に使われている。
最後に、平成12年度上半期のNQS利用の状況を図3に示す。
図3:GP7000Fの月別NQS利用(平成12年度上半期)
NQS利用については、残念ながら、まだ利用者に十分に浸透しているとは言い難く、今後の本センターの広報・勧誘・利用者支援活動のあり方に課題が残されている。