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ベクトルユニットの性能強化ポイントについて説明します。
単一PEのベクトル性能は、VPP800が 8.0 Gflops(250Mhz)、VPP5000が 9.6 Gflops(300Mhz)です。
ベクトルパイプラインは、演算器・ロード/ストアともに、1本のパイプライン幅を太くし、パイプライン本数を絞ることでシンプルな構成を実現し、最大のパイプライン性能を引き出します。
ベクトルユニットでは、ベクトル長が短い(ショートベクトル)JOBにおいて問題となる“命令の立ち上がり時間”を短縮するため、命令の起動から実行までのトータルな時間を最小とする回路構成を採用しました。
また、ベクトルユニットでは、乗算&加減算(M&A)命令と、平方根演算(SQRT)命令をハードウェアサポートし、更に高精度演算を可能にする4倍精度浮動小数点演算をハードウェアでアシストすることで性能強化を図っています。