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トリプルFコンセプト(Fast/Flexible/Friendly)のFastである大容量・高速化機能として、64ビットアドレスサポートと高速ファイルシステムサポートがあります。
64ビットアドレスをサポートすることにより、PE当たり最大16GBのメモリを有効に利用した大規模ベクトル並列ジョブの高速実行が可能となります。既存の32ビットアプリケーションとの混在実行も可能です。
V20でのファイルシステムの推奨版は、フレキシブル高速ファイルシステム FPFS、分散並列ファイルシステムDPFS、メモリ常駐ファイルシステムMRFSです。
標準的には、FPFSをご利用下さい。DPFSはIOPEが複数存在するシステムで、1つのプログラムからのIOを高速化したい場合に有効です。MRFSは一時的なファイルについて、メモリ上に展開して高速化を図るものです。MRFSは、VX/VPP300/700でもサポートされていますが、メモリが拡張された分V20では有効性が高まります。
以降、V20で新規にサポートされたFPFSとDPFSを中心にその高速化の仕組みなどについて簡単に紹介していきます。