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合同分科会 2010年度会合 [実施済] [アンケート結果]

1000倍の世界  印刷用ご案内

日時 2010年10月21日(木) 分科会 9:00-17:30/懇親パーティ 18:00-20:00
2010年10月22日(金) 分科会 9:00-12:40
場所 ANAクラウンプラザホテル神戸
〒650-0002 神戸市中央区北野町1丁目1 (TEL:078-291-1121(代))
(JR/神戸市営地下鉄「新神戸駅」直結)
参加対象 SS研の会員機関の方ならどなたでも参加いただけます。
参加費 分科会:\2,000(2日間共通) / 懇親会:\3,000
その他
※秋イベント全体ページはこちら

開催にあたって

 私達の身の回りでは、どこにでもコンピュータが使われ,様々な情報がネットワークを介して交換されている。まさに情報技術は社会のinvisibleなインフラとなっていると言える。もしムーアの法則が今後も成り立つならば、わずか10年後には生産・流通する情報量は現在の1000倍に達することになると思われる。
 このような「1000倍の世界」ではどのような科学技術研究が、教育が、そして情報処理関連も含めたビジネスが展開され得るのかを想像力豊かに語り、また、そのような世界が発展してゆくロードマップを描いてみることは、変化の速い情報社会を先取りする対応にも繋がるであろう。 今年度の合同分科会では、皆さんと共に、近未来の情報社会について大いに語り合いたい。

プログラム(敬称略)  

10月21日(木) -1日目-
Session1 [司会]福田 正大 (計算科学振興財団)
09:00-09:10
村上 和彰 (九州大学情報基盤研究開発センター)
大石 雅寿 (国立天文台天文データセンター)
09:10-10:20
講演 60分
Q&A 10分
【基調講演】
超情報爆発:次世代ITのイネーブラ
-情報爆発と唱え始めて早7年-
東京大学 喜連川 優 [プロフィール]
[アブストラクト]

情報爆発特定領域研究、情報大航海から、超情報爆発、サイバーフィジカル、リアルタイムウェブなど、ITの動きを感じつつ、何が次のイネーブラとなるかについて考察したい。

[キーワード]
情報大航海, (超)情報爆発, サイバーフィジカル, リアルタイムウェブ, イネーブラ
[資料]
非公開
10:20-10:30
【デモ紹介】
岩月 正見 (法政大学)
10:30-11:00 休憩・デモ(30分)
11:00-12:00
講演 50分
Q&A 10分
【特別講演】
創薬におけるExa computingへの期待
大正製薬 北村 一泰 [プロフィール]
[アブストラクト]

薬効が十分あり副作用がない分子を創出すること、それが創薬である。そこでは、分子(化合物)をスクリーニングし、合成し、薬効を評価することだけでは、ことが済まない。

薬効発現のメカニズムの解明、副作用発現のメカニズムの解明、薬分子の体内デリバリーと代謝プロセスの解明等々が必要とされる。

このような創薬プロセスの中で、peta フロップスの1000倍のコンピュータが出現したら、何ができるかを予想してみたい。

私見として、1000倍の世界に対応できる人材の育成が、我々製薬産学の盛衰の鍵を握っていると思っている。

[キーワード]
創薬プロセス, 分子計算, 薬物設計
[資料]
プレゼン資料(10/26版[最終版])
12:00-14:00 昼食・休憩・デモ(120分)
Session2 [司会]水野 雅彦 (豊田中央研究所)
14:00-15:00
講演 50分
Q&A 10分
【システム技術分科会代表報告】
感動をネットで伝える
-100万人が見たはやぶさ映像-
和歌山大学 尾久土 正己 [プロフィール]
[アブストラクト]

6/13の小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還の生中継では、100万人を超す市民が視聴し、感動を共有しただけでなく、科学技術分野や通信放送分野に対して大きな反響を与えることになった。講師たちは、十年以上に渡る皆既日食などの生中継の経験を通して、ネットワークを使って、如何に感動を伝えるかについて、超高精細映像も駆使し観光コンテンツにまで広げ研究を行っている。本講演では、これらの取り組みについて報告する。

[キーワード]
インターネット中継, 宇宙・天文学, 超高精細映像, 観光
[資料]
講演要旨(10/12版[最終版]) プレゼン資料(10/15版[最終版])
15:00-16:00
講演 50分
Q&A 10分
【教育環境分科会代表報告】
小型衛星れいめいの開発
-学生実習ではない真剣勝負-
宇宙航空研究開発機構 齋藤 宏文 [プロフィール]
[アブストラクト]

我々のグループでは、重量70kgの本格的な高機能3軸小型衛星を開発し、2005年8月に打ち上げた。現在まで5年間、軌道上で健全に動作し、オーロラの科学観測に供されている(平成21年度航空宇宙学会技術賞受賞)。この衛星プロジェクトはそもそも教育目的ではなく、我々スタッフの真剣勝負の小型衛星開発であった。このスタッフの真剣勝負に大学院学生や学部学生がどう関わりを持ったか、そして巣立っていったかを紹介する。

[キーワード]
小型衛星, オーロラ科学観測, 先進小型搭載機器, 大学院教育, インハウス衛星開発
[資料]
プレゼン資料(10/12版[最終版])
16:00-16:30 休憩・デモ(30分)
16:30-17:30
講演 50分
Q&A 10分
【特別講演】
1000倍の世界のコンピュータエンタテインメント
バンダイナムコゲームス 植原 一充 [プロフィール]
[アブストラクト]

ゲームをはじめとするコンピュータエンタテインメントは、実はコンピューティングパワーを酷使する分野でもあります。たとえば人気のある3Dゲームでは、入力からのレイテンシ16ms〜32ms以内で人体、流体、物理のシミュレーション、AI的なパスファインディングや状況判断、グラフィックの透視変換やシェーディング処理等々、様々な処理を行っています。また最近では、ネットワーク上のサーバで数十万人規模のユーザーを処理するMMOや、ARなど、カメラ画像やセンサーの処理等をリアルタイムで行うゲームも増えてきています。

本講演では、1000倍、あるいはそれ以上のコンピューティングパワーが手に入ったとき、コンピュータエンタテインメントとして何が可能になるのか、ならないのかを妄想も交えて考えます。

[キーワード]
コンピュータエンタテインメント, ビデオゲーム, レイテンシ, 並列処理, SF
[資料]
プレゼン資料(10/26版[最終版])
17:30-18:00 懇親パーティ受付・移動(30分)
18:00-20:00
【懇親パーティ】
司会:高見澤 秀幸 (一橋大学)
10月22日(金) -2日目-
Session3 [司会]堀木 豪 (理化学研究所)
09:00-10:00
講演 50分
Q&A 10分
【富士通代表報告】
インテリジェントソサエティの実現に向けた取り組み
(株)富士通研究所 原 裕貴 [プロフィール]
[アブストラクト]

富士通では、誰もが複雑な技術や操作を意識せずに、ICT技術が創出する 価値の恩恵を享受できるヒューマンセントリックなインテリジェントソサエティの実現を目指しています。研究所で取り組んでいる画像やセンサーなどの膨大な情報を処理するアプリケーションや技術とその将来像についてご紹介します。

[キーワード]
インテリジェントソサエティ, ヒューマンセントリック, 大量データ処理, テキストマイニグ, 画像処理, 暗号
[資料]
プレゼン資料(10/15版[最終版])
10:00-11:10
講演 60分
Q&A 10分
【基調講演】
インターネット2022
慶應義塾大学 村井 純 [プロフィール]
[アブストラクト]

情報処理の基盤の変化の大きな二つの流れに着目したい。人に対しては、より知性や感性を意識した変化、そして、概念として、実空間と仮想空間の連携による変化。これらの変化からは、いずれも人・社会・地球を舞台とした限りない情報環境の膨張を予測することが出来る。10年後にシステムに対する要求がどのように変化するかを仮定すると、1000倍時代は具体性を帯びる。本議論はインターネットへの要求から次世代の広域大規模分散システムを議論する。

[キーワード]
位置, 時刻, 遅延, センサー, IoT, 分散システム, インターネット
[資料]
非公開
11:10-11:30 休憩・チェックアウト
11:30-12:30
講演 50分
Q&A 10分
【科学技術計算分科会代表報告】
1, 10, 100 ... 無限大?
-指数関数的トレンドの光と影-
(株)富士通研究所 田村 泰孝 [プロフィール]
[アブストラクト]

集積回路の性能であれ誰かの給料であれ何かを瞬時に1000倍に するのは難しい。しかしある程度時間をかければ大抵のものは 100倍、1000倍にできる。それにはネズミ算、正帰還など指数関数的トレンドを生み出す仕掛けを使えばよい。Moore 則もそのようなトレンドの一つである。本講演では指数関数的トレンドを巡って集積回路の世界で生ずる様々な限界、錯誤、そこから生ずる諸々の課題を講演者の経験に基づき紹介する。

[キーワード]
regeneration, 蓮の葉のクイズ, 通信ボトルネック, 高速I/O, Mooreの法則
[資料]
講演要旨(10/12版[最終版]) プレゼン資料(10/15版[最終版])
12:30-12:40
姫野 龍太郎 (理化学研究所)

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