10月28日(木) |
司会:江口 尚(農林水産技術会議事務局筑波事務所) |
09:00〜10:00 |
- 科学技術計算分科会代表報告
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「21世紀に生き残るスーパーコンピュータセンタをめざして」
理化学研究所 姫野龍太郎
理化学研究所では、今年3月に2048CPUのLinux PC(Intel Xeon 3.07GHz,Dual CPU)を中核としたスーパーコンピュータシステム(理研スーパー・コンバインド・クラスタ:RSCC)を導入した。日本の計算機センターではLinuxクラスタの採用は初めてのことであり、RSCCにはいくつかの新しい技術を導入している。ここでは、理化学研究所がセンターの計算機としてなぜLinuxクラスタを採用したに至ったか、その経緯と、センターの特徴および今後の方向性について紹介する。
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10:00〜11:00 |
- 研究教育環境分科会代表報告
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「Webベース統合教育支援システムでのセンターの役割」
阪南大学情報処理研究センター 花川典子
阪南大学では事務システムのデータと教育システムを融合したWebベースの教育支援システムを構築した。全教員と学生向けサービスであるが、社会科学系大学であるためコンピュータに不慣れな教員が多く、現在の課題は利用率の向上である。施策として、教員向け説明会、電子教材作成支援体制、操作性向上のための機能改善などを実施している。しかし、全学向けシステムのために関連する部署は情報処理研究センターにとどまらず、総務や教務などの多岐にわたる。更に各部署の既存システムや従来事務手順との整合性など、各部署の活用のためのそれぞれの施策も必要とされる。
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11:00〜11:20 |
休憩 |
11:20〜12:00 |
- 一般報告
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「VISTRACE 〜シミュレーションデータの虫眼鏡〜」
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部 藤井孝藏
計算中のデータをリアルタイムに取り出したり、修正したりする技術の必要性は20年以上前から叫ばれている。ここでは、一昨年のSS研総会で紹介があった安岡氏(京大)によるソフトウェアWEBTRACEの考え方を利用して、サーバー上で実行中のシミュレーションデータをクライアント側から自由に見ることのできる仕組みについて述べる。クライアント側に用意する可視化ソフトウェアと組み合わせることで実用上使い勝手のよいリアルタイム可視化ツールとして利用できる。
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12:00〜13:30 |
昼食:「桐/桂/楓の間」
デモ(ロボット、VISTRACE、Campusmate/CourseNavig):「真珠(1)前ロビー」
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司会 : 天野浩文(九州大学情報基盤センター) |
13:30〜15:00 |
- 特別講演
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「基礎科学(高エネルギー物理)とIT技術」
高エネルギー加速器研究機構計算科学センター 渡瀬芳行
科学と技術は、車の両輪のように言われている。基礎科学の分野とIT技術について、これまでの発展を振り返り、現状の一側面から、これからの期待などについて述べる。基礎科学の一分野である高エネルギー物理は、1950年代から、より高いエネルギー状態、すなわち、より極微の世界の探求に向けて終わりのない進歩がはじまった。それには多くの技術開発を要することから、新技術の種を生んだり、実証例を提供するなど相互発展の関係は、これからも重要である。
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15:00〜16:10 |
- WG等報告
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- ロボティクスWG
- Grid Computing 2004 WG
- SS研ユーティ推進委員会
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16:10〜16:30 |
休憩 |
16:30〜18:00 |
- 文化講演
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「地震と文化遺産」
立命館大学 土岐憲三
今世紀半ばまでには、東南海・南海地震の発生が確実視されているが、わが国の地震来歴をみれば、こうした南海トラフの地震の発生に先立って、内陸の活断層による地震が頻発すると言うパターンを繰り返している。内陸の活断層は、特に中部山岳地帯と近畿地方に集中しているが、一方では近畿地方には国宝の70%が集まっている。こうした状況を考えるとき、京都や奈良などの歴史的都市の文化財を内陸の活断層による地震から守る対策が急務である。
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18:00〜19:00 |
休憩・チェックイン
デモ(ロボット、VISTRACE、Campusmate/CourseNavig):「真珠(1)前ロビー」
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18:30〜 |
懇親会受付 |
19:00〜21:00 |
懇親会 |