Scientific System研究会Home 合同分科会 〜2004年度会合プログラム〜
合同分科会TOPに戻る

開催概要   |   プログラム

センターのソリューションサービスを考える
SS研会員機関keyの方ならどなたでも参加出来ます。

1.日時:
2004年10月27日(水)16:30〜21:30
 28日(木)09:00〜21:00
 29日(金)09:00〜13:50

2.場所: 新神戸オリエンタルホテル 10階「真珠(1)」

3.開催主旨: SS研の会員の内、研究所関係は早いところで、平成13年度から独立行政法人へ、国立大学は16年度から国立大学法人になりました。この独立法人化は、自主的な運営により、効率的かつ効果的に研究・教育を推進することを目的としており、質の高いサービスを提供するため、これまでよりも運営を柔軟に行えるよう国から独立させたものです。
また、大学全体としても、「少子化」「大学全入時代(2007年)」「第三者評価制度の導入」等環境の変化は厳しさを増しています。
これからは「センター」においてもますます質の高いサービスが必要になると考えます。そこで、このような社会情勢・環境の変化に「センター」としてどのように対応すべきか、会員の皆さまと議論したいと考えました。
ふるってご参加いただきますよう宜しくお願いいたします。

4.プログラム(敬称略):
10月27日(水)
16:00〜16:30 受付
司会 : 天野浩文 (九州大学情報基盤センター)
16:30〜16:45
会長挨拶
永安正彦 (宇宙航空研究開発機構)
開催趣旨
佐藤一雄 (防災科学技術研究所)
16:45〜17:45
システム技術分科会代表報告
「情報セキュリティと管理責任
〜情報犯罪、情報事故の法的評価と管理者の管理責任の拡大〜」
牧野総合法律事務所 弁護士 牧野二郎

情報関連事故が多発している。事故や犯罪を起こした人に対する法的な責任追及も重要だが、さらに情報事故は広範囲に大きな悪影響を与えることから、その管理責任が強く問われている。管理者として何をなすべきか、現場サイドではどのようなセキュリティ対策が必要なのか、法的な管理、善管注意義務のレベルとは何か、を検討する。また情報事故や犯罪についてはその痕跡を確実に取っておくことが必須だが、現在その視点が欠落していることが多く信頼の基礎が揺らぐケースがある。フォレンジック(データ保全)の必要性、その効果を明確にして、なすべき情報セキュリティ対策を明確にする。
17:45〜18:00 休憩・移動(夕食時間を含めチェックイン)
18:00〜19:30 夕食:「摩耶/楓/桐の間」
19:30〜21:30
分科会・WG等懇談会
科学技術計算分科会:「須磨の間」
「大規模データベースとマイニングについて 〜大海の中から針一本見つけるには〜」

ロボティクスWG:「六甲の間」
「人間社会で役にたつロボットとは 〜働くヒューマノイドロボットの実現に向けて〜」

自由話題:「舞子の間」
特定のテーマを設けずに、会員の皆さまに自由に討論・懇談いただける場をご用意いたしました。皆さまの交流の場としてご利用下さい。

10月28日(木)
司会:江口 尚(農林水産技術会議事務局筑波事務所)
09:00〜10:00
科学技術計算分科会代表報告
「21世紀に生き残るスーパーコンピュータセンタをめざして」
理化学研究所 姫野龍太郎

理化学研究所では、今年3月に2048CPUのLinux PC(Intel Xeon 3.07GHz,Dual CPU)を中核としたスーパーコンピュータシステム(理研スーパー・コンバインド・クラスタ:RSCC)を導入した。日本の計算機センターではLinuxクラスタの採用は初めてのことであり、RSCCにはいくつかの新しい技術を導入している。ここでは、理化学研究所がセンターの計算機としてなぜLinuxクラスタを採用したに至ったか、その経緯と、センターの特徴および今後の方向性について紹介する。
10:00〜11:00
研究教育環境分科会代表報告
「Webベース統合教育支援システムでのセンターの役割」
阪南大学情報処理研究センター 花川典子

阪南大学では事務システムのデータと教育システムを融合したWebベースの教育支援システムを構築した。全教員と学生向けサービスであるが、社会科学系大学であるためコンピュータに不慣れな教員が多く、現在の課題は利用率の向上である。施策として、教員向け説明会、電子教材作成支援体制、操作性向上のための機能改善などを実施している。しかし、全学向けシステムのために関連する部署は情報処理研究センターにとどまらず、総務や教務などの多岐にわたる。更に各部署の既存システムや従来事務手順との整合性など、各部署の活用のためのそれぞれの施策も必要とされる。
11:00〜11:20 休憩
11:20〜12:00
一般報告
「VISTRACE 〜シミュレーションデータの虫眼鏡〜」
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部 藤井孝藏

計算中のデータをリアルタイムに取り出したり、修正したりする技術の必要性は20年以上前から叫ばれている。ここでは、一昨年のSS研総会で紹介があった安岡氏(京大)によるソフトウェアWEBTRACEの考え方を利用して、サーバー上で実行中のシミュレーションデータをクライアント側から自由に見ることのできる仕組みについて述べる。クライアント側に用意する可視化ソフトウェアと組み合わせることで実用上使い勝手のよいリアルタイム可視化ツールとして利用できる。
12:00〜13:30 昼食:「桐/桂/楓の間」
デモ(ロボット、VISTRACE、Campusmate/CourseNavig):「真珠(1)前ロビー」
司会 : 天野浩文(九州大学情報基盤センター)
13:30〜15:00
特別講演
「基礎科学(高エネルギー物理)とIT技術」
高エネルギー加速器研究機構計算科学センター 渡瀬芳行

科学と技術は、車の両輪のように言われている。基礎科学の分野とIT技術について、これまでの発展を振り返り、現状の一側面から、これからの期待などについて述べる。基礎科学の一分野である高エネルギー物理は、1950年代から、より高いエネルギー状態、すなわち、より極微の世界の探求に向けて終わりのない進歩がはじまった。それには多くの技術開発を要することから、新技術の種を生んだり、実証例を提供するなど相互発展の関係は、これからも重要である。
15:00〜16:10
WG等報告
  • ロボティクスWG
  • Grid Computing 2004 WG
  • SS研ユーティ推進委員会
16:10〜16:30 休憩
16:30〜18:00
文化講演
「地震と文化遺産」
立命館大学 土岐憲三

今世紀半ばまでには、東南海・南海地震の発生が確実視されているが、わが国の地震来歴をみれば、こうした南海トラフの地震の発生に先立って、内陸の活断層による地震が頻発すると言うパターンを繰り返している。内陸の活断層は、特に中部山岳地帯と近畿地方に集中しているが、一方では近畿地方には国宝の70%が集まっている。こうした状況を考えるとき、京都や奈良などの歴史的都市の文化財を内陸の活断層による地震から守る対策が急務である。
18:00〜19:00 休憩・チェックイン
デモ(ロボット、VISTRACE、Campusmate/CourseNavig):「真珠(1)前ロビー」
18:30〜
懇親会受付
19:00〜21:00 懇親会

10月29日(金)
司会 : 三上市藏(関西大学)
09:00〜10:00
特別報告
「富士通のストレージシステムへの取り組み」
富士通(株) 経営執行役 利根廣貞

データの質的変化と量的拡大に伴い、ストレージの記憶容量は年率60〜80%以上の高い伸びを示している。この市場動向を踏まえて、富士通が現在提供している高信頼、高性能なストレージ製品ETERNUSシリーズ並びにストレージ管理ソフトウェアSoftekを紹介し、更に、今後のILM(情報ライフサイクル管理)に向け開発を行っている「ペタバイト級ストレージ」や「ストレージ仮想化」について説明する。
10:00〜11:40
話題提供
  • 関西大学 土田昭司
  • 九州大学 天野浩文
  • 東京海洋大学 吉岡諭
  • 農林水産省 江口尚
11:40〜12:10 休憩・軽食
12:10〜13:40
討論会
テーマ : センターサービスはどこまでできるか?
コーディネータ : 北陸先端科学技術大学院大学 松澤照男
パネリスト : 話題提供者
13:40〜13:50
まとめ
佐藤一雄 (防災科学技術研究所)


All Rights Reserved, Copyright©サイエンティフィック・システム研究会 2004