Scientific System研究会Home研究教育環境分科会 〜第1回会合プログラム〜    [lightポイント]
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e-Learningは教育を変えるか?−学生に選ばれるe-Learning−
** 当会合は、SS研会員機関の方およびCS研、IS研会員の方であれば、どなたでも参加できます。 **
 
1.日時2003年 9月 5日(金) 13:30〜
 
2.場所富士通(株)本社 24階 大会議室 map
 
3.開催趣旨 今年1月、定員割れで経営に行き詰まった大学が休校に追い込まれるというショッキングな記事が新聞に掲載された。「少子化」「大学全入時代(2009年)」「第三者評価制度の導入」等、大学を取り巻く環境の変化は厳しさを増している。この危機を好機と捉えた大学は生き残りをかけ様々な挑戦に取り組んでいる。その取り組みの一つにe-Learningがある。個性輝く大学を目指し、学生満足度を向上させようと積極的にe-Learningを取り入れ、成功した大学が出現し始めている。
本分科会では、「e-Learningは教育を変えるか?」をメインテーマに、e-Learningへの先進的な取り組みについて事例研究を行なうとともに、e-LearningがLearningそのものとなり、教育と分かち難い存在となりうるのか議論を深め、その展望を探る。
第1回目の今回は、「学生に選ばれるe-Learning」をサブテーマとし、e-Learningへの先進的な取り組みについて、事例研究を行なう。
 
4.プログラム(敬称略)
13:10〜13:30受付
司会 : 家本企画委員
13:30〜13:40
開催趣旨
矢島企画委員(国士舘大学)
13:40〜14:30

報告:40分
Q&A:10分
「阪大フロンティア研究機構が企画したe-Learning「FRe-大学」4月開講」
阪大フロンティア研究機構 経営企画役員 坂井 均也
阪大フロンティア研究機構の企画で、平成15年4月よりe-ラーニング事業「FRe-大学」を運営開始した。「大学が持つ知的財産である最先端技術内容を、企業の研究者向けに有料で講座として配信する」ビジネスである。そのためにはさまざまなハードルが存在する。講師の問題、有料化の問題、コンテンツの問題、インセンティブの問題など。ライブ双方向e-ラーニング形式を中心として、フェイス・ツー・フェイスのゼミ形式、いつでもどこでも受講できるオンデマンド形式をハイブリッドに構成して、コンテンツにあわせて形式を選ぶこともテーマの一つ。これまでの大学教育にe-ラーニングを導入することで大学の崩壊、再構築が始まるはずだ。
14:30〜15:20

報告:40分
Q&A:10分
「ストリーミング技術を用いたレーザ工学のオンライン授業」
熊本大学総合情報基盤センター 教授 秋山 秀典
オンライン授業によって単位を出すことが、平成13年3月30日に法的に認められるようになった。平成12年にオンライン授業の試行を行った後、平成13年、14年とレーザ工学受講者(約100名)全員に対して、ストリーミング技術を用いたオンライン授業を行ってきた。オンライン授業の教育効果について、受講者からのアンケート結果から考察する。さらに、平成15年3月にUSAでオンライン授業のみで卒業・修了生を出すことに成功している二つの大学を訪問した時の様子、及び熊本大学でのオンライン授業への全学的取組状況についても報告予定である。
15:20〜16:00

40分
デ モ・休 憩
デモ紹介
「infomesse -研究室向けPDPソリューション−」
「ロボット活用の先進的情報教育検証プロジェクト」
「超音波ペン」
「Digitalize Wing」
「リメディアル教材」
「命令セットアーキテクチャ」
「TUF English Gym」
「Webラーニングプラザ」
「映像と資料の同期抽出とコンテンツ仮想編集」
「ヒューマンナレッジナビゲータ」
司会 : 佐藤企画委員
16:00〜16:50

報告:40分
Q&A:10分
「DBMS機能を有するe-learningシステム」
総合研究大学院大学 教授 及川 昭文
2001-2002年度の2年間にわたって、考古学専攻の学生を対象にe-learningによる授業「数理考古学入門」を筑波大学で開講した。e-learningシステムはすべて独自に開発したもので、教師が手軽にe-learningによる授業を始められるように単純な構造となっている。また、月1回程度の教室での授業を前提として設計されており、教師、学生双方にとって違和感なく導入できるシステムとなっている。その最大の特徴はデータベースの作成、検索の実習が可能になっていることである。これにより学生は情報を如何にして集め、整理し、データベースとしてまとめていくかを、実際の作業を通じて学ぶことができるようになっている。システムの概要と2年間の施行結果に基づいた評価について報告する。
16:50〜17:20

報告:20分
Q&A:10分
「Web形式学習教材『命令セットアーキテクチャ』の開発 ― 学習者の性行を考慮した設計の必要性の一例 ―」
日本大学工学部情報工学科 教授 山本 登
学習教材の開発・試用を通して教材開発工学の構築を目指している。教材の設計も他の設計と同じく、基本設計、機能・論理設計、実装設計に分けて行うのがよいと思う。設計には、学習させる項目の選定をはじめ、内容・方法・程度に関して教材開発者の認識・知見・情熱・思い入れが主体となるのは当然である。しかしそれらのみでは十分でなく、学習者の理解能力や前提とする背景分野の知見、学習の意図や情熱などを考慮する必要がある。特に私大のように学習者の性行が多様な環境で使われる専門分野の教材にはその必要性が高い。
本報告では学習者の提出した学習報告書の分析を通し、教材の設計に考慮すべき学習者の側面を明らかにしたい。
17:20〜17:30
まとめ
矢島企画委員
17:30終了
 
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