Scientific System研究会Home研究教育環境分科会 〜第1回会合プログラム〜   [bulbポイント]
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デジタルキャンパスの実現へ向けて−基盤技術と運用管理−
** 当会合は、CS研, IS研会員も参加可能です **
 
1.日時2001年 8月24日(金) 13:00〜
 
2.場所富士通(株)本社 20階 大会議室
 
3.開催趣旨   初等中等教育の学習指導要領が軽減され、18歳人口の減少と相まって、大学全入時代が目前に迫っている。一部の有名大学を除くと、学生が意欲を持って、自ら学習しようとする環境を再構築することが望まれている。
  平成13年度は「デジタルキャンパス」というコンセプトの名の下に、学生が自ら意欲を持って学習する環境を築き上げるには如何にすべきか、学生、教官/教員、職員の目から要件を整理し、基盤となる技術や先進的な取組みについての事例研究を通じて将来像を検討していく。
  第1回会合は、デジタルキャンパスの実現に向けて、経営的側面も含めて必要となる要件を整理し、全体像を提示する。
  また、構築に向けた基盤となる技術と先進的にその運用を試みた事例の調査研究を行う。
 
4.プログラム(敬称略)
12:30〜13:00受付
司会 : 坂口企画委員
13:00〜13:10
開催趣旨
土田企画委員(関西大学情報処理センター)
1.デジタルキャンパス構築のための基本要件
13:10〜14:00

報告:40分
Q&A:10分
「CCC(サイバー・キャンパス・コンソーシアム)の期待と課題」
(社)私立大学情報教育協会 常務理事 向殿政男
(明治大学理工学部 教授)
大学を待ち受ける冬の時代、これはもう耳にたこのフレーズです。私情協(私立大学情報教育協会)では、多くの大学がネットワークによる連携を通して、IT技術を活用した新しい教育方法・環境を実践・促進することを目的として、CCC(サイバー・キャンパス・コンソーシアム)事業を展開することになりました。ネットワークを活用して新しい魅力的な授業の共同展開、やっとそういう時代を迎えたかと言う積極的な意見から、教育の画一化だ、他人の授業なぞ利用したくもなという否定的な意見まで、さまざま。冬の時代を迎える大学が、活き活きと学生の魅力のある教育を実践するには、共生と競争、CCCの目指すところは不可欠です。CCCの構想とその期待と課題について報告をする。
14:00〜14:50

報告:40分
Q&A:10分
「教育研究環境における情報基盤の形成」
東北大学附属図書館 事務部長 済賀宣昭
大学は教育研究の場であり、知の創造と発信を社会的使命とする。その使命遂行のためには、知識創造循環のベースとなる情報基盤を整備することが不可欠である。情報基盤とは情報の蓄積と流通に加えて情報の統治を行うことにより、教育研究環境にあってのライフラインともいうべき組織的な基盤となるものである。主に東北大学における情報シナジー機構とその中核組織としての情報シナジーセンターを事例に、情報基盤の形成とそのあるべき姿について考えたい。
休憩・デモ
14:50〜15:20
デモ:ウェブメールシステム「W.mailer」(ダブルドットメーラ)
インターネットを利用する為のインフラの充実とともに、E-mailの利用者は日々増加し、個人の生活から企業や学校など、様々なシーンで利用されています。「W.mailer」は共用端末や出張先でもインターネットに繋がるパソコンがあれば、誰でもどこからでも容易にメールの送受信を可能にしたウェブメーラです。誰もが使えるという利便性と、反面生じる性能やセキュリティといったシステム対策も十分考慮し、1万人規模の運用でも安全で安定した稼動を実現できる大規模システムへの対応が可能な高信頼メールシステムのデモを休憩時間を利用して行います。
司会 : 矢島企画委員
2.先進事例の紹介
15:20〜16:00

報告:30分
Q&A:10分
「IT大学でのインターネット活用事例」
日本福祉大学通信教育部 事務室長 木野村竹夫
2001年4月開設の日本福祉大学通信教育部では、全国初のインターネット学習を実践している。添削課題、科目終了試験のほとんどをインターネットで行っており、学生はインターネット上に構築されたキャンパスを自由に訪問できるほか、学生と大学、学生間の活発なコミュニケーションをはかることが可能。社会人や障害者向けの在宅学習、高等教育のバリアフリー化を実現している。本システムの特徴と取り組みについて説明する。
16:00〜16:40

報告:30分
Q&A:10分
「関西大学のインターネット版就職情報検索システム(KIPS)、iモード対応版i-KIPS、そしてKIPS-Mail」
関西大学就職部就職課 課長補佐 辻川輝男
本学では平成10年度から、求人申込書をイメージスキャナーで読み込み、会社概要やOBOG情報などのテキスト情報とともに、インターネットサーバにより学生に情報提供できるシステムを運用開始した。さらに翌年に始まったNTTドコモのiモードに対応させ、平成11年12月から携帯電話でも利用できるi-KIPSのサービスを稼働させた。インターネット時代の就職情報サービスとして、大学の就職部が提供するシステムの今後のあり方などを模索しながら進めている本学の状況を説明する。
3.基盤技術の紹介
16:40〜17:20

報告:30分
Q&A:10分
「Webコンテンツ・マネジメント(クロスメディア検索システム MIRACLES)」
(株)富士通研究所 コンピュータシステム研究所知能システム研究部 長田茂美
Webコンテンツ・マネジメント技術の一つとして、テキストによる意味的な検索と画像による視覚的な検索を兼ね備えた新しい検索技術 "クロスメディア検索技術" 、および、その技術をWeb検索に適用したシステム "MIRACLES(Multimedia Information RetrievAl, CLassification, and Exploration System)" を紹介する。本技術は、マルチメディア情報検索ツールとして、様々な分野で利用可能であり、Webページのみならず、PowerPoint等の画像/テキスト混在文書、デジタル画像/映像なども効率良く、容易に検索できる。また、本技術を適用した幾つかの製品/サービスについても触れる。
17:20〜17:30
まとめ
土田企画委員
17:30終了
 
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