Scientific System研究会Home 第29回通常総会 〜懇親パーティご挨拶〜
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富士通 代表挨拶


富士通(株)代表取締役社長   黒川  博昭  

 黒川でございます。本当にいつもお世話になっております。
そして、常日頃より厳しいお叱りやご意見をいただき、たまにお褒めの言葉をいただき、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
 まず、滞りなく総会を終了したことをお聞きいたしました。また、佐藤様、姫野様、本当に長い間、役員をお引き受けいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。新たに役員に水本様、鈴木様が就任されること、また松澤様が副会長に就任されるとのこと、よろしくお願い申し上げます。

 いくつか申し上げさせていただくと、一つは、年度末にばたばたといたしましたが、営業利益は連結で1800億円ちょっとの数字を上げることができました。ところが、過去の不採算部分を思い切って整理したところ、単独では大きな赤字を出してしまいました。これは、きれいに身軽になって新しい飛躍に備えたいということでありますので、ぜひご理解いただきたく、もっともっと頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。そういう意味では、営業利益1750億円±50であるとか100であるとか言っておりましたが、みなさんのお陰で、そういった力が付いてきたのではないかと思っております。ただ、私としては、これをもっともっと大きくして、お金をたくさん稼ぎたいと思っております。なぜかと申しますと、最近ITを専攻する学生がずいぶん減ってきたと聞いております。富士通へ入社してくる学生が600〜700名おりますが、その中でITをやるということに関して、楽しいとまでは言いませんが、つらいけど面白い、やればやっただけ、ちゃんとお金が入ってくるという環境を作りたいと思っております。そのためには、もっと儲かるようにしなくてはならないと思っておりますので、みなさんよろしくお願い申し上げます。あまり値引きなどされないように(笑)。

 今、富士通の中では、ペタコンに関して、全社をあげて議論しております。従来のスパコン以上に、会社にとって経営リスクが大きいということ、そして、それを活かそうとすると、これも改めてお願いしますが、それを使うだけのアプリケーションが生まれてくるのか、というリスクがあるのも事実であります。先ほども申し上げましたが、いろいろなところで、もっと儲けて、富士通、いや日本のシンボリックな技術の象徴のペタコンに挑戦したい、と思っております。そして、それを日本の人、あるいは海外の人が開発したアプリケーションを足りないくらいに使いこなすという世界を拓いていく事が、ITを明るくすることだと思っております。そういう意味で、日本のITの活用に関して、リードされている皆様のご協力とご支援をお願いして、挨拶に代えさせていただきます。今年もよろしくお願いいたします。(拍手)

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