前幹事 蕪木英雄(日本原子力研究所)
本日でSS研の幹事を退任することになりました。皆様、今までいろいろお世話になりありがとうございました。
私がSS研に関わりだしたのは1997年くらいだったと思います。JAXAの福田さんがちょうどHPCミーティングをまとめ役をやっておられた頃です。当時、特に記憶にありますのが、アメリカでアスキープロジェクトが立ち上がり、特に私ども原研で原子力分野の計算材料科学をやっている者として、非常に衝撃を受けたということがあります。その時、マルチスケールモデリングやマルチフィジックスモデリングというような概念がかなり明確に打ち出されてきたという経緯がありました。これは少しグリッドコンピューティングとやや似たような、少し永遠のテーマみたいなところはあるのですが、未だに私どもにとっても、ひとつの指標となる非常に良いアイデアであったと思っています。ただ、そのスケール間、タイム間のギャップを埋めるというのは非常に大変なことでありますので、今後ともそのような研究を続けていきたいと思っています。
このような中で、福田さんを始め、いろいろHPCミーティングで勉強させていただいて、本当に代えがたい経験をさせていただいたと思います。また特に、先ほど会長からご紹介がありましたように、昨年からHPCミーティングからHPCフォーラムへとオープン化、それから独立へというときに、HPCフォーラムのまとめ役をさせていただき、なんとか形ができたかなと思っておりますので、今後とも岩宮さん中心により一層、HPC分野を切り開くような企画を立てていただければと思います。
それでは僭越ですが、乾杯の音頭をとらせていただきたいと思います。今後のSS研のさらなる発展を祈念しまして、
乾杯
どうもありがとうございました。(拍手)