黒川博昭(富士通株式会社 代表取締役社長)
黒川でございます。
SS研の第26回通常総会が滞りなく終了したということにお聞きしました。心からお祝い申し上げます。それと同時に今回幹事を退任される藤村様、蕪木様、舘野様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。また新任の幹事になられます家本様、村上様、石井様、よろしくお願い申し上げます。気が付いたことがありましたら、事務局に言っていただけたらありがたいと思っております。
さて、いま司会の秋山から2003年度決算で営業利益1500億円を達成したと申しておりました。実は1月に幹部社員の給料をカットしまして、随分悪評を買いました。それほど大きな額面の貢献をした訳ではありませんが、そのような形で充分な貢献をしていただきました。尚且つ必死になっていただき、それでやっと達成した訳でございますので、まだまだ悠々ということではございません。
2004年度はもっともっと頑張っていきたいと思っております。2003年度はとにかく富士通の原点に帰って、お客様の起点で考えて行動するということと、品質納期、とにかくお客様のスピードに合わせるということをモットーにやってきました。お蔭様で従業員も元気になったと思っております。2004年度は強い富士通になりたいと思っております。その一番大事なことは、従業員ひとりひとりが自信を持ってお客様と対峙できることではないかと思っております。それにはやはり、技術と自分自身の能力を置いて他にないと思っております。これを持って、お客様と向き合いたいと思っております。そのような意味で、SS研の皆様にお願い申し上げたいのは、私ども一生懸命に技術を磨いていきますので、是非コンピュータを沢山使っていただきたいと思います。新しい用途を開拓し、沢山の計算機パワーを使って、社会やいろいろなところに貢献するアプリケーションを沢山作っていただきたいと思います。私どもも、先ほどペタ*と言っていましたが、ペタにも挑戦し、頑張ってまいりたいと思いますので、今後ともご指導の程、宜しくお願い申し上げます。それを重ねてお願いしまして、挨拶に代えたいと思います。
本当にありがとうございました。(拍手)
* ペタ : ペタコンピューティング(1秒間に1000兆回の浮動小数点演算命令を行う計算速度をもつ計算機が切り拓く数値シミュレーションの新しい世界)。現在の世界のスーパコンピュータのランキングTOP500で の最速マシンは地球シミュレータ(35.68テラフロップス)ですが、さらにこの上の100テラフロップス(1秒間に100兆回の演算)からペタフロップス(1秒間に1000兆回の演算)の性能をもったスーパーコンピュータの研究開発が日本、アメリカで進められています。