会長 永安正彦(宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部)
懇親パーティを始めるにあたりまして、一言ご挨拶をさせていただきます。
本日はお忙しい中、SS研第26回通常総会にご参加いただきまして、どうもありがとうございました。お蔭様で成功裏に総会を開催することができましたことを非常にうれしく思っております。
また、この1年間活動にいろいろ取り組んでこられた分科会とワーキンググループの方々、そして今日、ワーキンググループの成果報告していただいた方、特別講演でロボットのご講演をいただいた内山さん、その他、総会の準備にあたられた皆様にお礼を申し上げたいと思います。
最近、年金の問題、あるいは郵政民営化の問題を始め、日本はまだまだ財政構造改革の途上にありますし、社会的にもまだいろいろ不安要因を抱えている状況でもあります。平成15年度を顧みますと、新聞報道等によりますと経済的に少しずつ持ち直してきているそうでございます。特にIT関連や輸出関連の企業等は、いろいろ良い結果が報道されていおります。賛助会員の富士通さんに関しましても、ホームページを見させていただきますと首尾良く平成15年度の目標は達成されたようでございますので、ご同慶の至りでございます。本日は皆様のお顔も多少、何か昨年とは違うようにお見受けいたしました。これは私の気のせいばかりではないと思っております。
他方、スパコンに関しましては、アメリカの方では100テラからペタに向け、システム開発を頑張っております。わが国といたしましても是非、その計算機システムとアプリケーションを含めまして世界のトップレベルの技術を維持していきたいものと思います。今日の総会で報告がありましたが、今年度のHPCフォーラムのはテーマは「ペタコンピューティングに向けて」でございます。是非SS研としてもスパコンを頑張ってやっていきたいと思います。
SS研の平成15年度の活動を振り返りますと、今日報告がございましたように分科会やワーキンググループの成果を、より創出していきますとともに、HPCフォーラムのように初めて合同分科会と独立して東京で開催し、外部の方も参加できるようなオープン化の努力をしてきています。また、特に若い会員の方にも参加いただいて、SS研の活性化を図るという取り組みをしてきています。平成16年度の活動に関しましても、今日特別報告をございましたように、新しくロボティクスに関するワーキンググループの取り組みも含めまして新しい分野にチャレンジするということで取り組んでいこうとしております。
SS研の活動に関しましては、会員の皆さんの協力体制をより強固に構築して、会員それぞれのところで成果を出していただくとともに、わが国の科学技術計算分野において、貢献をしていきたいものと期待しておりますので、会員の皆様のご協力を是非ともお願いしたいと思います。
この懇親パーティは会員相互の貴重な交流の場です。是非ひざを交えて、ご懇談いただき、今後の活動の糧にしていただければ幸いと思っております。簡単ですが、ご挨拶に代えさせていただきます。
どうもありがとうございました。(拍手)