この度、サイエンティフィック・システム研究会(SS研)の会長を仰せつかりましたJAXAの松尾です。
SS研は、1978年の設立から40年を迎えようとしています。歴代会長の方々が築いて来られた功績に恥じないよう、マルチなご活躍が光った村上前会長の後任ということで少々荷が重いですが、全力投球する所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
SS研の活動の中心は、3本柱、すなわち科学技術計算、システム技術、教育環境です。ご承知の通り、科学技術計算の世界は、京コンピュータ、ポスト京やメニーコア、GPU、省電力と技術は日々進化を続けております。システム技術といえば、ネットワークやセキュリティ関連ですが、目まぐるしく変わる世界情勢の中での重要性は増すばかりです。一方、教育環境は、ICT技術の発達に伴うオープン化・グローバル化が進展するところで、こちらも激変の様相を呈しています。こうした状況を踏まえ、「SS研の提供できる価値は何か」を常に念頭に置きながら、周りをよく見て会員の皆さんにとって真に有用な情報や機会・場を提供して行ければと考えております。高度なICT基盤に基づくIoT、ビッグデータ、人工知能などによる社会変革(第4次産業革命)が予見される中、新たな価値や利用機会の創出に向けた活動を推進することは無論のこと、SS研の原点を探る人間的な活動にも目を向けたいと思います。WGや分科会では実践的・実用的観点での議論を深めつつ、タスクフォースでは課題解決型の取り組みや社会へのメッセージ発信ができればと思います。
SS研が会員相互の発展に有意義な研究会であるよう、微力ではありますが務めさせていただきたいと思いますので、会員の皆様のご協力を是非よろしくお願い申し上げます。